おしっこ漏らしてもOKとする
こんにちは。noutiです。
ありました。おしっこ漏らし。
ここから、今回書く、この記事は「おしっこ漏らし」という言葉がたくさん出てくるので、不快な方はここまでにしておいてください。
おしっこ漏らしの夜
その時は、夫が先に寝ていました。なんで気づいたんだろう?と今でも思いますが、
ベッドをみたら、もう明らか。
ちょっと匂いを嗅ぐと、もう明らか。
ここまでくると、情けないとかやってられないとか言う前に、とにかくシーツ外しです。
半分気絶したように寝ている夫に、
「どいて。シーツとるから。おしっこだらけで、こんなんじゃ寝れないから。すぐ終わるからどいて。」
重たい夫の体を女1人でなんて持ち上げられないから、起きてもらうしかないです。
ようやく夫がベッドに座ったところで、まだ夫のお尻の下にあるシーツを抜いて、新しいシーツを取り急ぎ敷いて、汚れたシーツを洗濯機に入れて・・・。
ここまですれば、夜の作業は終了。
とにかく、ことが起きた時にはワアワアしないで、やるべきことを淡々とする。
隣に寝ると決めたのは私。そして、もちろんおしっこのシーツの上には寝れないから、私が後始末する。
夫はもう、記憶がぶっ飛んでいて、おしっこしたかしてないかなんて、その時点ではわかってすらいないから、ここで相手にぎゃーぎゃー言っても仕方ない。
というか、絶対に言っちゃダメ。時間の無駄。体力の無駄。そし夜中にやっていたくないものすごくバカみたいな喧嘩が起きる可能性大。
今回は、自分が隣に寝るので、夫のおしっこが嫌だったから片付ける。(ダブルベッドだから、シーツ共有なので。)
隣に寝ないなら、そのままに放置する。それだけのこと。
寝ていて、おしっこ漏らした本人からしたら、何もわかっていないから、
片付けられようが、片付けまいが関係ない。
感謝?謝罪?
なんて、されないよ。だって、
その時は起きたことすら分かってないから!!
おしっこ漏らしはアルコールのせい
一通り片付けが終わったあと、アルコール依存症の副作用ってネットで調べたら、「失禁」って言葉がたくさん出ていました。
要は、おしっこ漏らしです。
明らかに、アルコール依存症のために起きた症状です。ここまでくると、リアルにやる気なくなります。がっかりします。「アルコールめ!」ってなります。なりますよ、そりゃ。大の大人がおしっこ漏らしなんて・・・って。
でも、あえて、ぎゃあぎゃあ言いません。それに相手、寝ています。
正直、おしっこ漏らしのレベルまでいくのは、アルコール依存症として、相当やばいレベルだそうです。
そんな情報も知りたくもなかったです。
でも、それを知った時、一瞬愕然としましたが、それから少し冷静になって、
「それならそれでいいや〜」とも思いました。
というのも、このアルコール依存症という病気、落ちるところまで、落ちて、本人が心の底から治りたいと求めない限り、スタート地点に立てないんです。
マジで。(これを認めるのもなかなか時間がかかりました。)
はっきり言って、いくら気絶したみたいに寝ていても、
翌朝になれば、それなりに酔いが覚めて、いつもと違う臨時のシーツが敷かれていて、
「あれ?」ってなります。
で、私がそのタイミングでおしっこ漏らしのことを淡々と言ってあげれば、
大の大人が、夜中におしっこ漏らして、妻が片付けをして、翌朝になって、やっちまったんだと気づけば、もう、本人は情けなくならないわけがないです。
もちろん、人によっては、情けなくなりすぎて、逆ギレして怒ったりとか、
わけのわからないことをしでかすかもしれません。
最悪の経験が回復のスタートに
私の夫は、それから数日して、「もう夜中に酔うのはこんりんざいやめる!」と言っていました。
こんりんざいやめるなんて言っても、実際にそれができるか、できないかはあとからの話でいいんです。で、アルコール依存症者って白黒思考の極みみたいなところがあるから、宣言だけは大げさです。
翌日、裏切られるかもしれないけれど、とりあえずいいんです。まずはそういう気持ちになれたこと、自分の病気に、本人が向き合えたことがすごく大きいです。
おしっこ漏らしはかなり本人に、
「お前、終わってるよ。」
って衝撃を与えたようでした。
だから、今となってはおしっこ漏らしOKでした。
そこまでしないと・・・(わからないのかよ)って思いますが、
おしっこ漏らしも病気の過程の一つです。
ここで、家族がぎゃあぎゃあ言ったら、言い方すごく変ですが、
せっかくのおしっこ漏らしも水の泡です。
おしっこ漏らすほど、落ちぶれたんだから、
おしっこ漏らすほど、アルコール依存症という病気が進行したんだから、
周りの者はサバサバと淡々と、
こちらの感情も、気持ちも、情けなさも全部現さず、
本人に思いっきり恥を感じさせましょう。
恥をかかせるんじゃないんです。起きたことに本人が向き合うんです。
矛盾しているように見えて、
結局、回復のきっかけにすっごく役立ちます。
今まで、何度、ぎゃあぎゃあ言って、回復の阻害をしてきたことか・・・。
おしっこ漏らしてもOKです。
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