アルコール依存症:Noutiブログ

脱アルコール依存症の病気:のうてぃ思考のNoutiブログ

今日1日だけ、依存症者の領域に踏み込まないこと!元アルコール依存妻のうてぃが、依存から自立へライフチェンジを目指す日々。自立して生きることを始めよう。Think Simple。

距離をおき、無視して、自分に集中する

こんにちは。noutiです。

 

7月もあっという間に後半に入りました。去年の今頃は、凄まじいバトルをしてました。私が窓から飛び降りたくなったのもこれくらいの時期です。

 

本当にドラマみたいに色々なことしていました。

たくさんのモノも壊れました。

 

でも、今はそんなところにいないことに感謝です。後ろを振り向かず、進み続けます。この病気との戦いは、長期戦です。

 

「早く治ってよ!」って気持ち、誰でも持ちますが、長い年月をかけて、病気になったものは、長い年月をかけて回復します。

 

これは仕方のないことです。

 

でも、もちろんその期間を短くすることはできます。今日、明日のレベルじゃないけれど、回復に向けて確実に歩むことはできます。

 

重要なのは、治った先のことばかりに視点を向けるのではなくて、治る過程の今、苦しんでいる今も、これも大切な尊い人生という時間が流れていること、二度と取り返すことのできない、大切な時間が流れているということをちゃんと知って、過程をも十分に、そしてしっかり生きていくことだと思います。

距離をおくこと

私は、何度も何度も、もう、家を出て行こうか、離婚をしようかと思ったことがあります。もう数え切れません。新婚時代に、離婚を考えた回数は尋常じゃないと思います。

 

でも、結局、今、家に残っています。そして、回復の道を歩む決断をして、歩んでいます。

 

離婚がいいとか、悪いとかじゃなくて、アルコール依存症という特殊な病気と関わっている家族は、間違いなく、その人から離れたい、いっそ捨ててしまおうか的な発想になるのは、超普通です。

 

これを批判できる人は、アルコール依存症という病気を何も知らない人です。

それくらい、アルコール依存症との関わりは悲惨で、肉体的にも、精神的にもボロボロになります。

 

だから、時に距離をおくことは大切です。

 

距離をおくことで、冷静さを取り戻し、自分が回復することができます。自分自身も病気になっている状態で、相手と接すると、不要な口論、喧嘩、叱責などを生み出し、アルコール依存症の進行を強めてしまうからです。

 

距離をおく時は、ウォーキングに出たりしていました。

気持ちが落ち着き、整理できる前で、びっくりするくらい歩いたこともあります。iphone歩数計のグラフが突き抜けていました。

 

肉体的疲労が精神的疲労を上回る時、精神的疲労を忘れさせてくれるので役立ちます。(これ、少し書いていて、少し悲しいですが事実です。)

 

無視すること

アルコール依存症者の理不尽な言動、わけのわからない言い訳、バカみたいな行動・・・これらをまともに受けて、相手にしていたら疲れます。精神的に参ります。精神的に壊れたら、もうどんどんおかしい方向へ行ってしまいます。

 

だから、全部無視します。

相手にしません。

 

まともに叱ったり、注意したり、自分のことを伝えて理解してもらおうと懇願したり・・・こういう行為は、全部相手のレベルまで下がってしまっています。

 

アルコール依存症と同レベルになった時、喧嘩が生じ、対等にやりあうことが始まります。

 

結局のところ、私も真面目にバトルしていた頃は、アルコール依存症と同レベルにまで落ちぶれていたわけです。

 

それをし続けていると、いつまでもアルコールの支配下から抜け出せず、病気の進行を応援し続けることになります。

 

無視とは、無関心です。

アルコール依存症によって引き起こされた、言動、行動、あらゆることに、無関心、何もしません。責任すらとりません。

 

自分がしたことにはちゃんと自分で責任をとってもらい、私が尻拭いをしたり、アルコール依存症でも、酒を飲む以外は全て正常にさせるような、本人1人では絶対にできないことを作ってはいけません。

 

そうやって、肩代わりしてあげている限り、いつまでも、いつまでも、アルコール依存症につかります。

アルコール依存症は、意志をも奪われた病気です。基本、飲まないなどという決断はできません。

 

アルコール依存症でも、なんとか生きていける状態、まともに生活が機能している状態なら、アルコール依存症者は、どっぷりアルコール依存につかります。

 

だから、アルコール依存症者がやらかした後を綺麗に拭いて歩くたびに、実は回復のきっかけを奪っているのです。

 

アルコール依存症が引き起こした最悪な状況まで「起こさせる」ことが、回復につながるという皮肉を理解するのに私はかなり時間を要しました。

 

だって、私がなんとかできるからです。なんとできるからです。

でも何もしない。自分がこの病気に対して、徹底的に「無力である」と認めた時、認めて、行動した時、光が見え始めます。

(このことだけは、書いていても辛くて、今も涙が出てきます。事実でも、簡単に受け入れがたい事実です。)

自分のことに集中する

そして、私は自分のことに集中します。自分のことで忙しくするように努めます。自分の勉強、自分の仕事、自分の運動、健康管理・・・。

自分のことを一心不乱に取り組み、自分を傷つけることを許しません。

 

アルコール依存症によって、振り回されることを完全にやめ、その全てのエネルギーを自分に集中させます。

 

私は今、その過程です。

もちろん、まだ十分にできているわけではないけれど、前いたところにいません。

 

アルコール依存症について学んだこと、知ったことは、謙虚になってこれからも実践し続けます。

そして私はアルコール依存症者によって煩わされることを許さず、自分の足を地面につけて、これからも進み続けます。

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