怒られるよね、怒るよね
こんにちは。noutiです。
今日は久しぶりに夫と一緒に長い時間を過ごすことができました。飲んだくれだったけれど、アルコール依存症による大きな迷惑やトラブルだったので、とりあえずよしです。
こういう書き方をすると、あたかもアルコール依存症者が問題を起こさなかったと見えるけれど、実はこれ、私が問題を起こさなかったんです。
私が、咎めることをやめ、指摘することをやめ、監視することをやめたから、平穏を得ることができただけです。
もちろん、言うまでもなく、私がやったのよ的なことを書きたいのではなく、アルコール依存症者は、基本的には、いつでもどこでも爆発できる要素を持っています。
だから、その日1日が平穏だったのは、アルコール依存症者が平穏だったと言うよりも、周りの働きかけとか環境によるものが結構大きいのは事実です。
些細なきっかけでもあれば、すぐに爆発します。それこそ、天国から地獄へのスピードは驚く速さです。
もちろん、私がどれだけ落ち着いていても、特にトラブルを持ち出さなくても、勝手に暴れ出すこともあります。理不尽な病なので、全然あります。
でも、家族側によって、特に引き起こしたトラブルもかなりあるんです。アルコール依存症者は、24時間中、自己嫌悪になっているから、そっとしといても、確かに爆発する種をいつも持っているので、自爆します。
でも、その事に注目するよりも、私ができることは、家族側によって、種を開花させないことです。
人は変えられません。
別にアルコール依存症云々関係なしに、人は変えられません。できることは自分が何をでき、何ができず、何をしないのかです。
自分がうまくコントロールできるようになって、初めて、コントロールできない病気になっているアルコール依存症を冷静に見ることができます。
アルコール依存症者は、常に、自分はろくでもないことをしていると自覚しています。特にうつ病もある場合は、気力そのものもないので、何にもできません。
家事も億劫、掃除も億劫・・・。
本当は几帳面で綺麗好きな人なのに、片付け一つできなくなります。そして、本当はそういうことを許せる自分じゃないから、汚い空間、煩雑な空間を許している自分にも更に自己嫌悪がまして、アルコールを進めます。
こんな生活をしていたら、社会からつまはじきになる、相手にされないなんてことは、本人は、本当はわかっています。
でも、できない。
頭でわかって、心でもわかってるかもしれないけれど、身体が動かない、コントロールできないと言う状態です。
前に進みたいのに、全身をロープで縛られているとか、逆風と、逆に流れる歩く歩道を歩いている感じかもしれません。
動けないんです。
でも、わかっている。
そんな中で、自己嫌悪だけはどんどん増幅しているから、アルコールから手放せません。
私の夫は、暴れる時は暴れますが、そうじゃない時は、本当に哀れなくらい弱々しい姿によくなっていました。
見てれないくらい、哀れな姿なんです。子供のように小さくなり、うつむき、落ち込みます。
私がソファの隣に座ろうとして、飲んだ後のボトルがあると、さっと手で隠します。自分がやっていることを恥じています。
今でこそ、私も何も注意も叱責もしなくなりましたが、夫はまるで、小さい子供が、「怒られるよね、怒るよね」と人の顔色を伺ってビクビクしているような感じです。
かなり敏感で、絶えず緊張状態です。
そんな状態だから、一気に自己防衛には知れば、わけのわからないことをバカみたいに言いまくって、暴れ、なんとか相手から責められる(怒られる)のを防ごうとするし、
暴れない時は、暴れないで、ネズミのように小さくなり、「怒られる事をしている、でも怒らないでね。」のような、今にも消えてなくなりそうなくらい弱々しい態度です。
ちょっとでもつっついたら、一瞬で砕けちるような、超繊細で、超敏感な心の状態になっている事・・・家族側がしっかり把握しておかなくてはならないアルコール依存症の重要な特徴です。