アルコール依存症:Noutiブログ

脱アルコール依存症の病気:のうてぃ思考のNoutiブログ

今日1日だけ、依存症者の領域に踏み込まないこと!元アルコール依存妻のうてぃが、依存から自立へライフチェンジを目指す日々。自立して生きることを始めよう。Think Simple。

アルコール依存症とうつ病

こんにちは。noutiです。

外を出ても、少し涼しいくらいで、とっても快適です。この季節好きです。

 

アルコール依存症うつ病

アルコール依存症の家族を持つ人は、ついつい「アルコール」にどうしても意識が集中してしまい、この人は"アルコール"依存症という大変な病気になってしまったんだ・・・という思いが日々あると思います。

 

一方で、アルコールは一切飲まないけれど、気力がなくて、ぼんやりしていて、やるべきことでもやれなくて、どんよりしていたら、人はこれをうつ病とか呼んだりします。

 

アルコール依存症の人がうつ病になって、そしてアルコール依存症になったのか、それともアルコール依存症になって、そしてうつ病にもなったのか・・・それはわかりません。

 

鶏が先か、卵が先か的な議論はさておき、私はアルコール依存症の人は間違いなく「うつ病」でもあると思っています。

 

アルコール依存症は、様々な姿を表現しますが、その中で、酔っている時は、基本頭が正常に働いていません。

 

ろれつが回らない、正常な思考ができない・・・そのことによって、結果的に、片付けも出来ない、規律もない、やろうと思っていることもできない・・・という自体を招いてしまいます。

 

目の前で見えている現象の原因は、確かにアルコールがそうさせたのかもしれないけれど、それによって、生じる様子はうつ病とあまり違いがありません。

 

そもそも、なんでアルコールを飲むのかといえば、心や脳が病んでいるからであり、アルコール依存症はそこにアルコールも介して症状が出ていて、うつ病の人は、アルコール介さずして症状が出ている・・・これくらいの違いだと思います。

 

私がそう思っているだけなので、医学的にどうとかそんなことは確証できません。

でも、それが厳密にうつ病なのか、そうじゃないのかはあまり重要じゃなくて、アルコール依存症者は、うつ病患者でもあると思った方が、結果的に理解が深まり、正しい接し方ができるはずです。

 

うつ病患者だったらしないことをしない

うつ病患者の人の治療では、周りの者は「励まさない」いうことがすごく重要だという啓蒙が広まっていて、気分転換にと思って、本人を外へ引っ張り出したりしようとせずに、本人のペースに合わせてあげることが大切とされています。

 

アルコール依存症だって、同じで「ああするべき、こうするべき」などとは言わずに、本人が向き合っていかなくちゃいけない問題に、本人のペースで歩ませてあげることがとっても大切です。

 

私が以前、「アルコールさえ飲まなければ!!!」とアルコールに対して憎悪の気持ちがいっぱいだった時に、あれやれ、これやれ、こうするべきなどと、いろんな指図をして、本人を苦しめていました。

 

今振り返ると、本当に鬼のようなことをしていたなと思います。もしうつ病でもあるとちゃんと納得していたら、絶対にしてはいけないような無理強いをいっぱいしていました。

 

この病気の回復には時間がかかります。そして、回復できたと思っても、また後退を繰り返したり・・・と、とっても緩やかで長い道のりです。

 

先週、夫が、数日間食器を洗ったり、長い間放置していた、洗濯機の横のほこりをとったりと、掃除をすることができました。夫は元来、とっても綺麗好きな人間でした。

 

そんな時、夫にある頼み事をされて、私はつい「それは自分でやって。」と言いました。そしたら、夫は「数日間、あれも掃除して、これも掃除して・・・」と自分がやった成果を言い始めました。

振り返れば、家の中で何も生産的なことができなかった自分が、数日間、まともに家を片付けたり、綺麗にすることができた自分にきっと嬉しかったんだと思います。

 

なのに、私の反応です。「私はそんなこと数『年』間やっている。」なんて答えてしまいました。悪気も何もありません。普通の会話です。何も考えずに応答したら、口からそんなことが出ていました。

 

本当に愚かだと思います。自分の成果を自慢して、私はこんなにやっていますアピールをして何の意味があるのか・・・。精神的に苦しんでいる夫を前に。

 

夫は病気です。心の病です。そんな夫に、「そうだったね、ありがとう!」と素直に言えない自分の狭心さに吐き気がします。

 

今こうして書いていますが、私が実際に、この自分の言動に対して改めるべきだったと気付いたのは、このやりとりがあって数日後です。言った直後でもないんです。

 

これだけ病気のことを知っていながら、まだ「自分を主張する自分」、「自分の成果を見せようとする自分」に心底呆れ、そして本当に私はまだまだ沢山改善すべきことがあるなと心から気付かされました。

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アルコール依存症の問題はアルコール依存症の問題のみとして考えるより、うつ病も考慮した方が、家族にとって冷静な対応がしやすくなります。

 

目が見えないのに、耳も聞こえないのかよ!と、そんな病気を複数持ち合わせているような発想はしたくないと思う方もいるかもしれませんが、名前が違うだけで、根本は精神的な病という意味では同じです。

 

時には、アルコール依存症よりもうつ病に関することを読んだり、学んだりした方が、純粋に「お酒」という観点を抜きに物事を考えられることがあるので、アルコールに支配されずに、冷静に病気を観察することができると思います。

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