アルコール依存症:Noutiブログ

脱アルコール依存症の病気:のうてぃ思考のNoutiブログ

今日1日だけ、依存症者の領域に踏み込まないこと!元アルコール依存妻のうてぃが、依存から自立へライフチェンジを目指す日々。自立して生きることを始めよう。Think Simple。

枕で顔面叩かれました!ここから得たこと。

こんなことがありました。

ことの経緯(いきさつ)

夫は、ソファに座って、DVDを見ていました。飲酒しています。(ちなみに、もともとは、DVDじゃなくて、Netflixだったのに、彼は自分で、パソコンを殴りつけて、壊してしまったんです。まあ、それはいいとして・・・)

 

そのDVDの音量は結構大きくて、(私にとっては)バカみたいなストーリーでした。

 

もう23時も過ぎていたので、寝ようとして、夫も寝ないのかな〜と思って、(寝て欲しかったから)声をかけました。

 

そしたら、「すぐに寝る。」と口では言ってましたが、とりあえず「私は寝るので、DVDを消してもらうか、ヘッドフォンにして」と頼みました。

 

こう言っているのに、何も行動しないから、「じゃあ、音量を下げて。」と頼みました。こういうやりとりの時点で、私の心はもう夫に対する不信感が募っていたのです。(というのも、心の中では、さっさとくだらないDVD消して、寝ろよって思っているから。)

 

夫は音量を下げてくれました。

 

私は、幸い、夫が音量を下げてくれたので、ひとまずそれに満足して、寝ました。

 

次に起きたのは、夫がベットの隣にきた時です。どれくらい時間が経っているかはわかりません。(私はこういう時時計を見ないようにしています。もしそれが真夜中だったり、信じられないほど時間が経っていたら・・・)

 

隣の部屋の電気はつけっぱなしで、ベッドの部屋に光が漏れているは、DVDは音量が下がったままついているはで、そんな状態でベッドにきた夫にイライラしてきました。

 

私に寄り添ってきても、なんだかとっても嫌で、頑なになって、「電気とDVD消してきて」言いました。

 

もう経験からわかっていますが、酔っ払い状態になった時、ダメなんです。やるべきことを要求してもできない、もうダラダラなんです。それは知っているけれど、私も寝たいし、「本当これだけやって」という気持ちでいっぱいでした。

 

しびれを切らした私は、立ち上がって、自分でDVDを消し、電気を切り、ベッドへ戻りました。

 

夫はそのまま横になっています。夫がすべきことを私がしてしまったのですから。

 

そのあとも、夫は私に寄り添ってきましたが、もうなんだか私の心は全然穏やかでありませんでした。

 

夫に嫌味一つ二つ言ってやろうと、頭の中では浮かび、でもそれは言わない・・・アルコール依存症に対しては、何にもできないと、口を必死で閉じていました。

 

そうしていても、頭ではあれこれ責め立てたい気持ちが浮かび、また、必死で口を閉じていました。

 

もう、この時点で、実は私は完全に平常心を失っていました。

 

どうしても、夫になんか一言言ってやりたい気持ちが抑えきれなくて、それでも必死で言わないでおこうとしているから、私はいてもたってもいられなくて、ベッドの中の夫の手を乱暴に振りほどいて、立ち上がって、隣の部屋に行きました。

 

ソファに座って、そのまま毛布をかけて、寝ようとしました。気づいたら本当に眠っていたのかもしれません。

 

夫が隣の部屋で私の名前を呼んでいました。直感的に、これは嵐の前兆だとわかっていました。私は立ち上がっていて、それと同時に、夫もベットから立ち上がって、ソファのある部屋に入ってきました。

 

始まる・・・と思いました。(もう、これ書きながら、何が始まる・・・だよと自分でもつっこみたくなりますが、本当に分かってしまって、こう思ってしまうんです。笑)

 

そして、予想通り、暴言が始まりました。ものすごい勢いだったけれど、それには全部無視して、私はベッドの中に入りました。

 

私のものを「全部窓から捨ててやる!」とかなんとか言っているのが聞こえて、ベッドの中で、「私のパソコンだけは壊さないでくれ」みたいなことを考えていました。

 

クローゼットの中で、ウロウロしている夫をちらりと見ましたが、相手にできることは何もないので、ベッドの中にいました。

 

テーブルみたいなのをガツンと自分の拳で殴ったのか、痛そうにしていました。

 

もちろん、私は寝ていないけれど(というか、嵐の最中なのでそんな落ち着きはありません)、ベッドの中で目をつむっていました。その直後に、夫が、枕を振りかざして、私の顔をスパッと叩いてきました。

 

「まじー!」と思って、とっさに布団を引っ張って、顔を覆いました。その直後、2発目がやってきました。2発目は布団の上からだったので、全然痛くなかったのですが、1発目は無防備だったので、目のあたりが痛かったです。

 

「もうこれって完全に暴力じゃん!」と心の中で思っていましたが、口論しても全く意味がないのは知っていたので、何にも言わず黙っていました。

 

そうこうしているうちに、また布団から顔を出して、横を向いていたら、今度は3発きたんです。

 

そして、さっきと同じで1発目はまた無防備だったから(私も油断したのがアホでした)、今度は鼻を直撃しました。うわー鼻が曲がるーとか言って、鼻を必死で抑えていました。たかが枕でも、思いっきり力が加われば、めちゃくちゃ痛いんです。

 

残りの2発は、布団の上からだったので、何ともありませんでした。それでも、ビクともしない私に夫はしびれを切らしたのか、私をベットから追っ払って、今度は、私は床に落ちました。

 

ちなみに、ベットと床は30センチほどなので、大したことはありません。布団と一緒に落ちたので、布団がクッションになりました。

 

「これ(床のこと)が君のベッドだ」みたいな意地クソ悪い発言をしていました。私はそれも、無視して、床の上でそのまま寝ようとしました。

 

夫は私に何をしても反撃がないので、自分を責めて欲しいのに(責められれば、アルコールを飲む理由付けが十分得られます。)私は全く相手にしないから、よっぽど困ったはずです。

 

私を床に落としてから、30秒も立たないうちに、私をベッドに戻そうとして、抱え込み、「ごめん、持ち上げる力がないから、上がってくれ」と言ったので、私はベッドに戻りました。

 

そのあと、また意地クソ悪いことを繰り返し言っていましたが、部屋から出て行き、今度はヘッドフォンを持って、ソファに戻って行きました。

 

夫が何時に寝たのか知りませんが、恐らく明け方まで寝れずに、ソファにいたんだと思います。

 

長々とエソードを書いてしまいました。ここまで読んでくださってありがとうございます。

 

冷静になって考えて、気づいたこと 

で、ここからが私の気づきです。

 

結局、そんなことがあったので、私もベッドの上で平常ではなく、「あーもう本当に家を出ようかな。」と思ったりしていました。

 

私はいつでも家を出るのはOKでした。それが夫のためになるなら、なおさらのこと喜んで出ます。

 

でも、嫌なことがあったから、ことが起きたから、それにカーッとして家を出てやるーみたいな気持ちになるのはもう卒業していました。

 

ただ、こういうことが起きると、「う〜ん、どうしていけばいいのかな?」とやっぱり悩むのです。自分の中で、まだ冷静になれていない時、前だったら、怒りで煮えくり返って、その晩は絶対にベッドに留まらず、夫に「いかにあんたに傷つけられ、迷惑をこうむったか」をアピールするために一泊外に出ていました。

 

でも、そんなことももう、考えませんでした。ベッドはすでに暖かいし、夜遅いし、快適だし、お金もかからないし、ことは過ぎたのだし、あとは自分の怒りアピールのためだけに、また更に次の騒ぎをしなくてもいいんです。

 

そうこう考えているうちに、別居する、別れる云々も含めて、まあ、ひとまず今は寝て、冷静になってからゆっくり考えればいいことだと整理して、そんなベッドの上で、大きなことを慌てて結論出そうするような愚かなことから身を引きました。

 

その日は、翌朝になって、少し自分の行動を考えました。

私は自責の念はもう持ちません。間違っても、「あー私さえ、DVDの音を我慢し、夫が電気をつけっぱなしだろうが、DVDをつけっぱなしだろうが、気にしないで寝続ければ、こんなことにはならなかったのにー!!!」なんて思いません。絶対に思いません。たとえそれが正でも思いません。自責にしたらダメなんです。自責にしたら、どんどん人生最悪になります。

 

だから、そんな風に自責の念に陥るのは、全く意味がないし、何にも改善しないことです。

 

私が冷静になって考えて、気づいたことは、このことです。

 

私はあの夜、夫は私のことを気遣ってくれていないという「恐れ」を抱いた・・・ということです。

 

恐れは環境を一気に悪化させます。愛とか平安とかと完全に敵対することです。私は最初の時点で、私が寝ると言っているのに、DVDを消してくれなかったり、夫も一緒に寝ようとしてくれなかったことに、「自分で勝手に」夫は私のことを気遣ってくれないという「恐れ」を抱いたんです。

 

そして、その「恐れ」を「私が」乗り越えることができずに、結局不信感につながりイライラにつながり、行動に出たわけです。

 

本当はうるさいのが嫌なのではなくて、明るいのが嫌なのではなくて、(もちろん、それも寝ようとしている人には迷惑な話だけれど・・・)もっと大きい、本当の問題の根源は何かと言うと、この「恐れ」が自分を最悪な気分にさせていて、それに立ち向かうことができなかった私の弱さでした。

 

この「恐れ」を抱くのは、他でもない、この私自身が自分の心で抱いたものなのです。状況から、自分を何を感じ、どういう気持ちを抱くかは夫ではなく、私の自由意志に任されています。

 

そんな中で私は「恐れ」を選び取ったのでした。そして、それこそが今回のことの発端だったとわかりました。これがわかった時、また私は自分の暗い部分から、また解放されました。

 

私は、まだまだ本当にたくさんの弱さがあるけれど、でも、一つ一つのことから学び、成長し続けたいと思っています。

f:id:lifeinnow:20190202115342p:image