怒っている時の顔はガン見しない
アルコール依存症者が、ものすごい勢いで怒っている時、顔のガン見はNGです。
というのも、精神衛生上良くないからです。
人の表情というのは、心に残ります。
アルコール依存症者が狂ったように怒っている時、鬼の形相です。リアルに怖いです。この世の中に、こんな怖い人がいたのかと思うくらい怖いです。
まして、それが家族で普段接している人なら、普段の穏やかな表情とのギャップに苦しみます。
私の夫が、私の妻が・・・なんてことに・・・になってしまいます。
顔のガン見は絶対にNGです。(睨みつけるなんて、論外です。Noutiこれ、やっていました。)
とはいえ、無視もできないので、Noutiはよく、顔の方を見ているけれど、その先を見ていました。
人間って、見ているけれど、見ていないっていうことできるんですよね。例えば、今、テレビの方を見ようとして、顔も視線もそっちに向くけれど、実は見ていない・・・これきっと出来ると思います。
私は詳しいことはよくわかりませんが、見るというこう言うはやっぱり脳が見ているのであって、目が見ているわけではないようです。
だから、たとえ目に映っていても、脳でしっかり認識をしないでおこうとすれば、クリアな視界にはならないんです。
怒っている時にはこの「見ている時けれど、見ていない」を適用します。そうすると、見たくもない怖い顔のデータを心に蓄えることを避けられます。
ちなみに、これは少し応用編ですが、怒っている人を前にしている時、やっぱり自分自身もかなり表情が硬くなってしまいます。
もちろん、アルコール依存症者の狂気の沙汰を前にして、自分の顔を鏡で見ることはできませんから、どんな表情をしているかは、はっきりとわかりません。でも、普通にしていれば、決して感じの良い顔のはずがありません。
おそらく、ブスッとした顔か、口角が下がって、不安そうになっているか、怒っている顔か、がっかりした顔か、とにかく、アルコール依存症者の影響を少なからず受けています。
だから、アルコール依存症者が怒っている時は、むしろ口角をあげて(笑うんじゃなくて)、普通の顔になろうと意識します。
アルコール依存症者は、ブスッとした顔を見て、それにもイラつきます。基本は自分を責めているのがほとんどですから、自分の怒りによって、相手も嫌な気分にさせてしまっているとなると、ますます自責の念を深めて、ますます攻撃してきます。
だから、怒り狂っている時は、「普通の顔」を意識するといいです。
Noutiは非常に感情が顔に出やすい人でした。だから、以前は、夫が怒っていた時に、こっちも負けないくらい睨みつけていました。
それがだんだん、少し怒っている、嫌〜な感じの顔になって、今は、夫の前ではびくともしないように気をつけています。
ちなみに・・・落ち込む時は一人で落ち込みます。
アルコール依存症者の前で落ち込むのは、本当火に油を注ぐようなものだからです。これ、アルコール依存症者に気を遣っているわけでは全然ありません。
余計な問題を増やしたくないから、全部自分のためです。
ワーワー泣いていても、アルコール依存症者が帰ってきたら、ピタリと止めます。歯を食いしばってでも、止めます。
涙だけは自然に流れてくる時は、あくびしたかのようにごまかしながら、手で拭います。
ワーワー泣くときも、アルコール依存症者の前ではしません。自分の「悪い」感情の起伏を、本人に見せることは、デメリットは沢山あっても、メリットはないからです。
ということで、顔はガン見しないから始まって、ちょっと余計なことも書きましたが、アルコール依存症者に自分の表情まで奪われないように、ブスッとしすぎて、本当に醜い人にならないように、Noutiは自分の表情を守ります。