アルコール依存症:Noutiブログ

脱アルコール依存症の病気:のうてぃ思考のNoutiブログ

今日1日だけ、依存症者の領域に踏み込まないこと!元アルコール依存妻のうてぃが、依存から自立へライフチェンジを目指す日々。自立して生きることを始めよう。Think Simple。

依存症者と適切な距離を持つこと

Noutiブログ、久しぶりに更新です。

 

最後に更新してから、色々なことがありました。

まずは引っ越ししたこと。

これはすごく大きかったです。

 

部屋の広さが、3倍くらいになりました。

Noutiはあんまり広さを求めていません。基本、ミニマリスト志向です。それに断捨離とか好きです。掃除は好きではありません。部屋が広くなると、管理する場所が増えて大変です。

 

でも、引っ越しは正解でした。

 

本当に。

 

今、振り返ると、よくあんな場所で、アルコール依存症と戦えたなと思います。

 

前の場所は本当に狭かったです。元々は狭くありませんでした。というのも、彼が一人暮らしをしていたからです。

 

そこに、私が半ば同棲みたいな形で入り込みました。そのまま結婚。

 

それで、狭くなりました。

 

今回は、引っ越しして思ったことを、特にアルコール依存症の妻や夫の方々に向けて発信します。

別の部屋を持つメリット

まず、広い、狭いはあんまり関係なく、スペースに余力を持つことは、「距離」を作ることができます。

 

で、この距離って、依存症の場合は、結構重要なんです。

 

アルコール依存症じゃない人が、この病気に対して「近すぎ」てしまうと共依存になります。つまり、何から何まで、依存症の人と共に、ジェットコースター状態で感情の浮き沈みを経験してしまうわけです。

 

Noutiはこれを経験しました。二度と戻りたくありません。はっきり言いますが、本当にしんどかったです。どれくらいしんどかったかは、過去のエピソードを色々書いているので、見てみてください。たとえば⇩

nouti.hateblo.jp

で、話を元に戻すと、ある程度広い空間で、スペースが確保できると、「適切な距離」が取れるようになるんです。

 

あくまで適切な距離です。

 

家庭内別居とかそういう話じゃないです。この適切な距離が取れるようになると、共依存が治るための土台作りが整っていきます。

 

共依存になっている時、頭でどんだけ考えてもダメなんですね。確かに本も役立つかもしれません。でも、それよりも何よりも、「物理的な距離」ってめちゃくちゃ重要なんです。

 

苦しいのは近すぎだから

はっきり言って、アルコール依存症に右往左往している時は、「近すぎ」です。決していい意味で近すぎなんじゃなくて、くっついてしまっているくらいに「近すぎ」です。

 

何が「近すぎ」かというと気持ちです。

 

「あんな人大嫌い」と言いながら、気持ちがどっぷりくっついてしまっている感じです。

 

ちょっとイメージしてみてください。あなたが赤ちゃんだとします。何もできない赤ちゃんです。お母さんが抱いてくれます。温かみを感じます。愛を感じます。するとホッとします。。。そうですよね?

(ちょっと、ここでは、私は母と問題があるから、母親をそういうイメージでは捉えられない・・・とかいうのはなしにしてください。)ただのイメージです。

 

で、その時、もしお母さんが、赤ちゃんを抱きしめて、「あ〜もう可愛くて仕方ない」とかなんとか言って、ずっと抱きしめていたら、どうなりますか?

 

苦しいですよね?

 

息ができません。もう「ちょっと離してっ」ってなります。

 

適切な距離がとれていないってこんな感じです。くっつきすぎなんです。苦しいんです。自由がないんです。

 

適切な距離を保つ工夫を始める

だから、スペースを確保して、ちゃんと距離を持ちます。できるなら自分の部屋を持ちます。

 

難しければ、リビングか寝室を兼用して、依存症者と距離を持てる空間を持ちます。

 

目的は、適切な距離を持つためです。何も、「あんたのことなんて知らない!」って突き放すためではありません。何度か書いていますが、アルコール依存症者は孤独です。つながりを求めています。

 

だから、突き放しは根本解決になりません。

 

自分がお酒を見て、いやだなと思った時、ちょっともう一緒にいるのが苦しいなと思った時、さっと部屋に行くんです。もちろん自然な形で。

 

そして、しばらく部屋で一人になって心を休めます。

 

四六時中ずっと一緒にいたら、病気になってしまいます。いい人に限って、「私さえ一緒にいれば」とか、ちょっと支配欲が強くなっちゃうと、「見ていないと何するかわからん」とかそんな風に思っちゃうんです。

 

でも、そんなに強くありません。そしてあなたは大切な人です。依存症の本人ももちろん大切な人ですが、あなたの心を壊していい理由はどこにもありません。

 

時に、適切な距離がとれないと、本当に壊れてしまう時があります。そして、一度壊れると、本当に修復に時間がかかるし、何よりも辛いし、本当に本当に最悪だから、とにかく壊れないように、ちゃんと自分をマネジメントするんです。

 

どうしても部屋がない人は、近くのカフェとかに行きます。カフェ代とかケチっちゃダメです。

 

自分の気持ちが崩壊してしまったら、たかが500円のコーヒーでは済まないものすごい損害が出ます。

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適切な距離を躊躇せずとってください。

 

独立したそれぞれの人間が、常に一緒にいなきゃいけない理由なんてどこにもないんです。