アルコール依存症:Noutiブログ

脱アルコール依存症の病気:のうてぃ思考のNoutiブログ

今日1日だけ、依存症者の領域に踏み込まないこと!元アルコール依存妻のうてぃが、依存から自立へライフチェンジを目指す日々。自立して生きることを始めよう。Think Simple。

囚われの病気

アルコール依存症って、アルコールに囚われちゃって、
コントロールが効かなくなった病気。

アルコール依存症の家族で、共依存状態になっている場合は、「お酒やめて欲しい」って思いに囚われちゃって、
コントロールが効かなくなった病気。

 

結論、どっちも病気。

 

個人的に、こんなにも「他人を変えたい」と強烈に思うことは、人生にあまりないと思う。

 

誰かが口先だけで言う、「他人なんて変えられないのよ」みたいな聞き慣れた言葉に、素直に「うん」って言えないんだよね。

 

もうね、アルコール依存症と本気でやりあうと、地獄絵すぎて、なんとかこの最悪な状況から逃れようと必死になるから、
「他人を変えたい」なんてそんな悠長な感じでもなく、もう「私が死ぬか、相手が死ぬか」みたいな鬼の形相になっている。

 

アルコール依存症は囚われの病気だけど、家族が一つ勘違いしがちなのが、
「自分の勢力が弱まったら、アルコールに負けを意味しちゃう」
と、どこか思っている場合がある。

 

つまり、絶えずお酒を見張り、
飲んでいたら注意し、
酔っ払いになったら、嫌悪感全開で表し、
自殺か離婚か別居かを考え、
相手に対して、憎悪むき出し

 

・・・

・・・

・・・

の自分じゃなくなったら、まるでアルコールに対して、
「負け」
を意味するかと思ってしまうような勘違い。

 

これは、めちゃくちゃ勘違い。

 

家族がアルコールに対して、頑張れば、頑張ろうとするほど、アルコールの攻撃が強くなるって本当はどこかわかっているのに、やっちゃうの。

 

怖いよね。

 

これが囚われの正体。

 

子育て中の母親が、子供のこと気になって、
『勉強しろ!』って言い続けるのと似ているよね。

 

心の底では、そういう話じゃない!
ってわかってるのに、やっちゃうの。

 

結局さ、これって、自分の恐れや不安を他人に押し付けているんだよね。

 

自分の心が不安で恐れでいっぱいだから、お酒を見たら、もう口を開かざるを得ないし、黙ってられなくなる。

 

もう、心の水が恐れと不安でいっぱいで、溢れ出しちゃっているの。

 

でね、人って、恐れと不安を他人に伝えると、
その他人に恐れと不安が伝染するのよ。

 

つまりアルコール依存症者に、ガミガミ言うなら、
その元になっているのは、
アルコール依存症者がアルコールから抜け出して、元気になって欲しい!」
なんて思いはとっくにどっかに消えていて、そんな思いは口先だけになっちゃていて、

本音は、
「私こんな人と一緒にいて、どうなっちゃうんだろう・・・」
っていう恐れと不安。

 

だから、そんな恐れと不安が、ガンガン他人に伝わったら、
アルコール依存症の本人って、ただでさえ本人はもう恐れと不安ではち切れそうになっているのに、更に、恐れと不安が伝わってきて、もう、壊れそうになっちゃうの。

 

それが、暴力とか暴言とか、
攻撃とか、キチガイのような行動とか・・・
に現れる。

 

だから、
「自分の勢力が弱まったら、アルコールに負けを意味しちゃう」
かのような勘違いは、やっぱり勘違いだから、捨て去って欲しい。

 

そこはね、勇気を持って捨て去るところ。

 

アルコール依存症者に対して、勇気を持って、信じるなら、そういう思いが伝わる。

 

囚われの病気は、言い換えれば、
不安と恐れに囚われている病気だったんだね。

 

そして、アルコール依存症本人にとっては、それを消し去る方法が、アルコールで、家族にとってはそれを消し去る方法が、絶えず監視して、ガミガミするっていう、どっちも間違っていたんだね。

 

お互い間違え続けてないで、
変われる方から変わろうよ。

 

自分だけが変わるなんて、なんか損みたいな考えは捨てよう。

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