アルコール依存症:Noutiブログ

脱アルコール依存症の病気:のうてぃ思考のNoutiブログ

今日1日だけ、依存症者の領域に踏み込まないこと!元アルコール依存妻のうてぃが、依存から自立へライフチェンジを目指す日々。自立して生きることを始めよう。Think Simple。

そのしつこさなくなります

アルコール依存症の夫のしつこく、ねちっこく、くどく、被害妄想的な態度に、妻であるNoutiはすっかり慣れきっていました。

だから、夫が回復に向かった時、Noutiにはある種の『好転反応!?』みたいなのを経験しました。

こんなことに戸惑ってほしくないと思ったので書きます。

酔っ払いの時の夫、アルコール漬けの夫は、色々な事が長いです。しつこいです。うざいです。

Noutiはどっちかというと、パッパとやるのが好きだから、飲んだくれのしつこさには本当に耐えがたいものがありました。

nouti.hateblo.jp

でも、怖いですね。

人間って慣れちゃうんですね。

夫のしつこさも、ウザさも、年月と共に、すっかり慣れてしまうんです。ヒョンとした時に、なんで私こんなバカと付き合っているの!?みたいな思いがじわじわと湧いてきて、爆発することは何度もありましたが、基本は慣れちゃうんです。

だから、基本はねちっこくて、うざったるくて、しっつこくて・・・そんな夫に慣れちゃうんです。

酔っ払いは、うだうだ話します。どーでもいい話が長かったり、肝心な話をせず、くだらないことばかり言ったり・・・。なのに、慣れちゃうんですね。怖っ。

で、身体も心も、こーゆー家族にすっかり慣れちゃうと、ある程度の免疫がつくのか、色々と平気になります。

ウザさが、標準になってきて、そうそうのウザさでは耐えられるようにできてくるんですよ。人間の適応力ってすごいです。

で、そーゆーのにめちゃくちゃ慣れきっているから、アルコール依存症が回復に進んだり、夫が懺悔して、悔い改めて、生活を変えたり、断酒をしたり、とにかく、変化を起こすと、そういうウザッたさ、ねちっこさ、しつこさみたいなのも、だんだん薄れてくるんですね。

当然と言えば、当然です。正常に戻りつつあるわけですから。

そこで、Noutiがなぜ『好転反応』と書いたかと言うと、あんまりにも、アルコール依存症の家族も、アルコール依存症のグタグタ感に慣れすぎて、免疫持ちすぎているから、飲む量が減ったり、飲み方が変わったり、飲む種類が変わったり、もしくは断酒したりで、そういうねちっこさとか、しつこさとか、ウザッたさが薄れてくると・・・・脳内で、若干、

え!?

え!?

え!?

ってなってくるんです。

 

キモいですよね。本当に散々アルコール依存症の問題を指摘しながら、いざ、回復し始めると、その変化についていけず、

え!?

え!?

え!?

 

って脳内がちょっと混乱を起こすっていう・・・。

これ、書いていてもちょっと恥ずかしくなります。実際にNoutiも、変な違和感を何度も経験して、自分で自分を、本当ないな〜なんて思いました。

何かの本に書いてあった、「アルコール依存症の家族は、アルコール依存症を必要としている・・・」的な文言に、「ばっかじゃねーの?」っ思ったのに、その言葉が少し脳内をかすめるような変な感覚でした。

アルコール依存症をクソ扱いして、地獄扱いして、死にたいくらいにまでなっていたのに・・・。


ただ、こういうのって、人間だからしょうがないと思います。周りに依存症がいたら、自分を適応させてしまって、そして今度は人が変わると、やっぱり影響を受けちゃうんですね。

これは、アルコール依存症の本人にとっても同じで、やっぱり家族がまともになったり、共依存から離れていくと、それはそれでやっぱり影響を受けちゃうんですね。人間って互いに影響を与え合う生き物。

 

Noutiの夫は、飲んだくれとシラフの変化が結構顕著で、回復が進んだら、しつこいメールも電話も一切なくなってしまいました。

なんだか、あっさりあっけなかったです。

絶対に書きたくないですが、書きます。本音では、ちょっと「さみし〜」みたいなのがどこかにありました。(Noutiのバカバカバカ・・・)

本当、アホだと思います。アルコール依存症に散々文句言っていて、いざ相手が回復し始める時に、アルコール依存症に未練があるみたいな気持ち。

おかしいです。

ってか、本当に頭おかしすぎ。

・・・

って自分に言い聞かせなきゃいけないレベル。

どれだけ、依存していたんだよ〜!!!!

 

って思います。

 

アルコール依存症者がどれだけアルコールに依存していたかなど、わからないように、自分がどれだけアルコール依存症に依存していたかも、本当は全然わかってなくて、もしなんかの統計で、それが見られるようになったら、多分、びっくりするほどの数字が出るんだろうな〜って思います。

 

アルコール依存症の家族がいて、本当に何もかもがぐちゃぐちゃになって、毎日、血も流れるような喧嘩をしていて、近所に恥ずかしいくらいの大声出していて、死にたい、死にたいって思っているような日々の中で、どれだけ、アルコール依存症の存在が大きなものになっちゃっていたのか・・・自分の中で・・・実はどれだけ自分がアルコール依存症に依存していたのか・・・

Noutiの場合は、回復期になって、自分の依存度がどれほどのものであったのか、自分がどれほどアルコール依存症を思いのままに使う道具にしていたのか・・・思い知ることになりました。

 

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