「私に話しかけなくていいよ!」にブチ切れる夫
以前夫と大喧嘩した時、夫のあれやこれやの理屈を聞くのが、もう鬱陶しくなっちゃって、
「私に話しかけなくていいよ!」
って普通に断言したことがあります。
別に怒ったように言ったわけじゃありません。
ただ、やりとりそのものにもうほとほと疲れ、もうご自由にどうぞの気持ちになっていたんだと思います。
だから、嫌味でも怒りでも、言っときながら本当はどこか話しかけて欲しいとかも微塵もなく、本当に心から、
「私に話しかけなくていいよ!」と言ったんだと思います。
夫、この言葉にブチ切れました。
自分が言った言葉が怒りを買うとは、全然思ってもいなかったので、Noutiびっくりでした。
あの時の違和感はすごく覚えています。
今思うと、Noutiはもう、夫と向き合うことすら疲れていました。
夫の言い分も、私への改善要求ももう聞くに堪え、もう勝手にしてください〜ご自由にどうぞ〜状態になっていました。
2人のこれからなんて更々考えるつもりもなく、明日にでも荷物をまとめていつでも出ていきますわ〜くらいの勢いだったから、
本当にどうでもいい!!!
って気持ちが、
「私に話しかけなくていいよ!」の真意に隠れていたと思います。
アルコール依存症者って、基本、自分にはめちゃくちゃ問題があると思っています。そして、自分自身のことが嫌いです。
だから、家族に「私に話しかけなくていいよ!」なんて言われると、
本当に見捨てられたような気持ちで、孤独と自責に耐えられなくて、爆発したんだろうと思います。
怒りって、もう、責めないでくれ〜のアピールです。
家族からしたら、「えっ!?もう何も責めてないけど。」って感じなんですが、アルコール依存症者にとってはその家族の冷ややかさそのものが、もう究極に痛い攻撃なんですね。
だって、むしろ、あなたには怒る価値すらないわ〜!って言っているようなものだから。
怒るとか、喧嘩とかって、まともに向き合うから出てくるんです。
「マジこいつどうでもいいわ〜。」ってなったら、怒る気も喧嘩する気も、そもそも関わる気すら失せます。
それが、Noutiの、冷静な感じで言う
「私に話しかけなくていいよ!」だったんだろうなって思います。
もう、夫にとっては恐怖と不安でしかなかったんでしょう。その気持ちが爆発して、ブチ切れたんだと思います。
ごめんごめん〜って感じ。今になっては。
でもその当時は、Noutiとしては、夫のブチ切れの方に、ブチ切れましたけどね。
アルコール依存症ってちょっとというか、結構厄介ですよね。良かれと思ったこととか、もう関わらないでおこうと思ったこととかにも、ぐちぐち突っかかってくるんです・・・それはやっぱり彼らの心の奥底に沈んでいる、孤独とか不安とか恐怖とか恐れとかに触れるからなんでしょうね。
色々複雑ですが、基本は彼らは「かまってほしい」と思います。
自分の存在消したいほど、鬱になっているからこそ、「そっとしておいてほしいけど、かまってほしい」んです。
なんか、矛盾しているように聞こえるけれど、わかってくださるかな?この感覚。
色々とギリギリのところで生きているんだな〜ってわかってあげるだけでも、すごく支えになると思います。