アルコール依存症:Noutiブログ

脱アルコール依存症の病気:のうてぃ思考のNoutiブログ

今日1日だけ、依存症者の領域に踏み込まないこと!元アルコール依存妻のうてぃが、依存から自立へライフチェンジを目指す日々。自立して生きることを始めよう。Think Simple。

離婚するなら、まず家庭内分離そして別居しようよ

アルコール依存症の家族って、
日々散々な目に遭っているから、
リアルに精神状態がまともじゃなくなっている。

 

余裕がないし、”極端に”極端なことばかり考える。

 

キレると、半端なくキレるし、
どこにそんなエネルギー溜め込んであったん?って自分で、
突っ込みたくなるくらい、半端ないエネルギーが一瞬のうちに放出される。

 

そして、地獄へようこそ。

 

Noutiは離婚はしていないけれど、別にだからと言って、
アルコール依存症でも離婚しないで幸せになれる的なキラキラ女子をアピールするつもりもさらさらないし、
まして離婚しないことが美徳とか、そうあるべきだ的な考えも全然ない。


むしろ、本当にアルコール依存症と共存する恐ろしさを、これでもかというほど、
経験したからこそ、口が裂けても、離婚したがっている人に、「離婚はやめたほうがいいよ」なんて絶対に言えない。

 

ってか、むしろ、「うん。どうしてもしたいなら、離婚しよう。逃げよう。これ以上、ゴミみたいに扱われ、理不尽な思いを受けることから逃げよう。」って言うこともできる。

 

ただ最近、思ったのは、アルコール依存症の夫(妻)を持っている人が、「この人とはもう無理!」ってなった時、瞬間的に考えるのが、いつも「離婚」だったけれど、別に、そうじゃなくてもいいはずだし、むしろそんないきなりワープしようとする考え方のほうがよっぽど苦しいんじゃないかってこと。←今回のテーマ

 

男女が結婚するっていうのも考えても、最初は出会って、知り合いみたいな関係になって、そこから親しくなって、友達みたいになって、そこからもっと親しくなって、恋人みたいな関係になって、そこからもっともっと親しくなって、結婚しようって流れになる。

 

別に出会って、1ヶ月以内で結婚する人でも、10年かけて結婚する人でも、それは、それぞれの時期のスパンが長いか短いかだけで、基本的にはみんな同じような時期をそれぞれの時間軸で歩むんだと思う。

 

つまり、出会って、名刺交換した瞬間、はい、では結婚しましょう!で婚姻届を出す人はゼロってこと。

 

結婚のプロセスがこうなら、離婚のプロセスだって、同じようなものであってもおかしくない。

 

互いの中で、距離ができて、次第に心の距離まで離れていって、この人とはもう難しいかなってなって、自分の仕事とか、自分の別の友達とか、自分の趣味とかに時間を使うことが多くなって、2人で何かするっていうのがどんどん減ってきて、食べるものも共有しなくなって、寝る部屋も共有しなくなって、顔も合わせなくなって、次第に部屋も完全別になって、そのうちに家も完全別になって、そして、ついに離婚。

 

みたいな。

 

一歩ずつ階段を登って、結婚というステージにたったのだから、離婚する時だけ、3段飛びとか5段飛びとかして、一気に離婚しようとするんじゃなくて、同じように、一段ずつ階段を降りていけばいいんだと思う。

 

だって、いきなりジャンプしたら、怪我しちゃうかも。

 

離婚しよう!と思うきっかけは様々。口が裂けても、決して「些細なこと」なんて言えない経験をしている人だっていっぱいいると思う。

現にこのブログを読んでくれている家族のみなさんが、今この瞬間、どんな状況かNoutiはわからない。もしかしたら、酔っ払いの夫にぶん殴られて、顔面にあざができた人が読んでくれているかもしれない。

 

だから、決して離婚しようと決意したことは「些細なこと」ではないし、そんな日常のちょっとしたことで、すぐ離婚をしよう!なんて、決意して実行するのはやめようよ!的なことを伝えたいわけじゃない。

 

Noutiが伝えたいのは、「離婚しよう!」と思うくらいにまで、本当に最悪な状況の中、あなたは生きてきたんだから、まずそれだけでもめちゃくちゃすごいし、そんな状況をもたらす日々を耐えてきたんだから、それだけでめちゃくちゃすごい・・・だからこそ、心も身体もほとほと疲れきった状況の中で、やれ家を探すは、離婚届けを出すは、財産分与を考えるは、調停をするわ、家族に連絡するわ・・・・やることが色々多すぎて、リアルに疲れてしまうことを、いきなり待ったなしで始めるのはちょっとしんどいよってこと。

 

いきなり離婚を急ぐんじゃなくて、ここまで頑張ってきたんだから、ここで一気に怪我しないで、一歩ずつ階段を確実に降りていこうよってこと。

 

まずは、食事を完全別にするのもいいし、もしすぐにでもできるなら、寝室も完全に分けて、もう夫を空気のように、「行ってきます」「ただいま」も言わずに会社に行き、帰り、できるだけ見ないようにし、夫の食事時間なんて無視して、夫の好みなんか無視して、食べたいものを食べたい時に食べ、もう完全にただ同じ物件を共有しているだけの同居人化しちゃうの。

 

堂々とやればいい。だって離婚するくらいの覚悟ができているんだから。

 

そうしながらも、不動産探しながら、内見してもいいと思うし、実際に住む場所を探し始めておいてもいい。その余力がないならしなくてもいいし、した方が安心ならすればいい。で、ここに住みたい!って思うのが見つかって、予算的にもオッケーで行けるなと思えば、出ていけばいいし、なんかルームシェアしているうちに、部屋だけ分離するだけでも、なんとなく大丈夫だなと思えば、その状態を続けたっていい。そして、そうやっているうちに、だんだん落ち着いてきて、やっぱり結婚していたいと思うなら、そのままでもいい。

 

実際に別居したらしたで、しばらく離れて暮らしているうちに、結婚の概念も何もかもなくなって、実質離婚だから、ちゃんと書類上も離婚にしようとなれば、手続き開始してもいいし、書類上も離婚にしようと思っても、疲れてやる気でないなら、放置でもいいし、手続きめんどいと思えば、やらなくたっていい。もしかしたら、向こうから進めてくるかもしれないし、こないかもしれないし。向こうが動いたタイミングでいいやと思うならそれでもいいし、自分の都合でさっさと離婚が必要なら、自分から動けばいい。

 

もはや何でもいい。流していけばいい。

 

何だろう、色々と散々な目にあったのに、何でまたこっちが「離婚」を通じて大変な思いをしないといけないの?って思ってる。「離婚」=ゴールっていうより、もういいかがん幸せになろうよ!って話。

 

だから、離婚決断して、いきなり階段を降りようとすると、リアルにしんどいと思う。

 

だって離婚ってマジで体力的に精神的にも疲れるものだから。だからこそ、急いで離婚する明確なメリットがないなら、ゆっくりゆっくり階段を降りていけばいい。恐らく、あなたが離婚を決意したその直後は、相手は泥酔状態。恐らく問題行動めちゃくちゃ起こしている。だから、何もできない。

 

相手は何もしてないんだよ。あなたが一生懸命、頭の中で離婚とこれからを考えている間も、お酒飲み続けて、更に酔っ払ってるのよ。さんざん傷ついた上に、超面倒くさい離婚にも向き合うと、本当心もくたくたになるから。

 

もしかしたら、中途半端なことしてるな!とか、さっさと逃げろ!とか、そうやってまた結婚状態を肯定する!とか、色々な悪魔の内なる声が聞こえてくるかもしれないけれど、基本自分を無駄に焦らす声は、本当に悪だから、スルーしよう。

 

悪だから。焦っていいことなんてろくなことがない。

 

離婚したい!その気持ちは自分の気持ちだから大切にする。そこは軽視しない。でもでっかい話だからこそ、一旦、深呼吸して、家庭内分離、次に別居、次に、離婚と、順番に進んでいく。その過程で色々変わっていくなら、都度軌道修正すればいい。その方が、気持ち的にも、これからの人生のためにも、色々な意味できちんと処理できると思うから。