真面目になるな
アルコール依存症の家族は、
アルコールの問題を責めたり、怒ったりしてはいけないと言われています。
これを真面目に取り組む人は、
「ダメだ、ダメだ。言っちゃいけない。怒っちゃいけない。責めちゃいけない。」
って自分の中で念じます。
ダイエット中での人が、
「ケーキは見ちゃいけない。食べちゃいけない。」
って念じているような感じです。
また、別の真面目な人は、
「怒っちゃいけない。責めちゃいけない。私自身が変わらないと。まずは私。」
って自分の中で、一生懸命自分自身に向き合おうとします。
人間関係につまずいた高校生が、
「彼氏の悪口を言っても仕方ない。嫌われたのには、私にだって問題がある。」
って自分自身に向き合おうとしているような感じです。
どっちもしんどいと思います。
「しちゃいけない!」って思えば思うほど、反動的に、「したい!」が強くなちゃうし、しちゃいけないことにばかり注目してしまいます。
ケーキのことばかり考えていたら、ケーキ食べないなんてほぼ不可能です。
それに、何でもかんでも、自分のせいみたいにするのも、めちゃくちゃ重いです。
もし、彼が浮気したなら、やっぱり浮気=適当な人でいいと思います。
そこに、そうされる自分にも問題があるの、悪いのは自分だの歪んだ自責は自分を破滅に追い込みます。
Noutiも両方とも考えたことありました。
でも、どちらの考えも、どこか「頑張る!」って思いがあって、力んでいる感じでした。
だから、結果疲れました。
疲れるから、結局は一番自分が望んでいないことをしてしまうんですね。
相手を責めたり、怒ったり、また自暴自棄になって、自分が大嫌いになって、死にたくなったり・・・。
不器用な生き方だなと思います。
家族にアルコール依存症がいるなら、「真面目さ」はとっとと捨て去った方が賢明です。真面目に向き合えば、どうにかなるもんじゃないからです。
真面目に向き合ったら、間違いなく疲れます。
真面目に向き合おうのをやめたら、
「それでもいいところ」がだんだん見えてくるようになって、
「まっいいか」の気持ちが芽生えてきます。
どうあがいても、家族がどうこうできる問題じゃないからこそ、
「まっいいか」になったもの勝ちです。
「私がどうにかしないと!」と思っている時点で、間違いなく地獄路線です。
Noutiは地獄行き列車に何度も何度も乗って、
何度も何度も、途中下車しました。
真面目になるんじゃなくて、
自分自身が、自分の心に向き合い、
ずっとしたいと思っていたこと、
本当は実現したいと思っていること、
やりたいけれど、先延ばしにしていたこと、
を少しずつ取り組んでいくこと。
そうすると、自分が自分のこと、好きになってきます。
色々あるけれど、毎日を、自分の進歩のために使えているって、
すごく自己満足のできる日々です。
他人を通して、満足しようなんて思いをとっとと捨てましょう。