罰せずにはいられない
アルコール依存症の夫に対してのnoutiの反応の中で、
異常だったものの一つに、
罰せずにはいられない!
心理があります。
罰せずにはいられない!
つまり、
あなたのせいで私は苦しい思いをした。
その思いを、相手にも感じてもらい、
罰を受けてもらわないといけない!という思いです。
もう、考え方がそもそも悪魔みたいな発想です。
傷ついた自分は、
自分がどれほど傷ついているかを表すために、
本当にドラマチックなことをしました。
✔︎自分の部屋にある荷物をゴミ袋に入れて、
家から出て行こうとするパフォーマンス。
✔︎完全に別居準備を始めるために、
必要な食器を一通り揃えて、
自分の部屋に持っていくパフォーマンス。
✔︎壁を思いっきり叩いて、
(でも、夫と違って、穴は開かない程度に手加減して。お金かけたくないから。)
怒りを現すパフォーマンス。
✔︎わざとすべてのメール、着信を
無視し続けて、相手に本気度を分からせるパフォーマンス。
・・・
・・・
思い出せてないだけで、まだまだあったと思います。
全部パフォーマンスでした。
もちろん、その当時は、
「よし、パフォーマンスをしよう!」
なんて思ってもいなかったけれど、
結局は、
家から出ていかない、
別居もしない、
音にビビって、夫が大丈夫かと言ってくれたらやめる、
最後にはメール連絡をする、
・・・
・・・
でした。
だから、しばらくの間、
「お仕置き期間」=「罰したい気持ち」
を表したかっただけなんです。
私こんなに怒ってますよー!ってね。
自分がどれほど傷ついているかを、
分からせてやろうとするありとあらゆることは、
本当に惨めさと虚しさだけで終わり、
何一つ益がなかったです。
アルコール依存症者にとっても、
日々絶え間ない自責で苦しんでいるのに、
他人が更にパフォーマンスを追加してきて、
これでもか!と責めるので、
当然、飲酒量は膨れ上がります。
本当、何一つ益がないです。
復讐心でも、
リベンジでも、
攻撃の的が、相手に向いている、
ありとあらゆる、敵意と憎悪は、
自分を破滅に追い込みます。
ちなみに、noutiは何度も、この
罰せずにはいられない!
を繰り返しました。
繰り返しても、
繰り返しても、
結果は散々でした。
思えば、
そもそも自分のことに対して、
適当だったから、
夫に適当な感じに扱われたら、
やっぱり自分は適当な人間と思って、
自暴自棄になっていたし、
夫からの評価を、
暴言を、間に受けて、
意味もなく落ち込んだり、
泣いていたりしていました。
でも、元をたどれば、
結局、その頃のnoutiは、
nouti自身が、一番、自分を信じていなかったし、
自分を愛していなかったし、
自分を大切にしていなかったし、
適当に扱っていたんです。
だから、夫の一言、一つの言動に、
全部影響を受けて、
右往左往していました。
罰せずにはいられない!
という状況になっている時は、
間違いなく、相手のことを構いすぎ。
気にしすぎ。
入り込むべきでないところまで、
入り込もうとしています。
罰するのは、
妻の仕事ではないし、
親の仕事でもないです。
罰せずにはいられない!
という思いを持つ自分そのものが、
そもそも病的とわかってから、
少しずつ変わり始めました。