被害者と加害者の関係
Noutiは、アルコール依存症との生活の中で、
自分はなぜこんな大変な思いをしなくてはいけないのか
という考えが常にありました。
これは、
被害者意識
の考えです。
私は、被害者、夫は加害者。
本来、相手が病気で苦しんでいることに、
被害者も、加害者もないはずなのに、
病気で苦しんでいる人をケアして、サポートしている人が、被害者。病気で苦しんでいる人が、加害者。
になっていました。
アルコール依存症と自分の関係を、
被害者と加害者の関係
にしてしまうと、間違いなく破滅します。
もともと、夫婦関係は、
被害者と加害者の関係ではないし、
親子関係も
被害者と加害者の関係ではないからです。
被害者と加害者の関係では、
恨みが湧いてきたり、
憎しみが湧いてきたり、
赦せない心が湧いてきたりします。
もし、アルコール依存症に対して、
尋常でない苦しみを今感じているなら、恐らく、
被害者と加害者の関係
になってしまっています。
被害者と加害者の関係になっている時、
何に一番注目しているかというと、
害
です。
どんな害が与えられ、どれほど困り、
大変な状況になり、悲しませたかという
害
に注目しています。
単純に、良いことと悪いことがあって、
悪いことのみに注目すると、すぐに、
被害者と加害者
の関係になります。
片一方だけに注目するということ自体が、
そもそもバランスがとれていないですね。
バランスがとれていないから、
心もバランスも失い、
落ち込み、絶望へと突き進んでしまうんです。
だからと言って、
良いことにも注目しましょう
なんてレベルではやっていけないのも、アルコール依存症を抱える家族の本音だと思います。
良いこと?
悪いこと?
そんなこと考えるだけでも疲れます。
だから、
どっちも考えないんです。
ただ、
この問題から抜けるんです。
家族が絶望的になるのは、
アルコール依存症の症状が起きている時
です。
矛盾したことを言い始めたり、
いきなり家族を責め始めたり・・・。
そんな時に、
もうやってられない💢
ってなってしまうんですね。
そこから始まって、頭の中で、どんどん深く、
この関係の意義とは?
自分はただの被害者なのか?
とかぐちゃぐちゃ考え始めたら、ほぼアウトです。
多分、
数日間〜数週間、軽い鬱になります。
その結果、相手は落ち着きを取り戻しても、
自分は全然で、結局、自分を一番傷つけてしまいます。
・・・
・・・
本当に大変な時というのは、
たかだか30分から1時間程度
しか続きません。
そもそも、彼らにもそこまで持続力が残っていないんです。
だから、長い目で見たら、
1日の単位で見たら、
ほんのわずかな時間によって、
自分の人生を全部黒塗りにするようなことはやめる。
その瞬間に感じた、
被害者と加害者の関係を、
明日も、明後日も、来週も、来月も引き延ばすのはやめる。
心のバランスが崩れそうになっても、すぐ戻す。
心を強くするというのは、
何もない平穏な状態では決して起きません。
筋トレと同じ。
困難があって、試練があって、ストレスのど真ん中を突き進むようなことがあって、それを通り抜けていく。
その繰り返しの中で、心は強くなり、乗り越えられる力、頑張れる力が養われいくと思います。
そして、
心が強くなった報酬は、凄まじく大きいです。
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