夫が病院に行ってくれないんです
家族にアルコール依存症がいて、
その本人が、病院に行ってくれないからといって、
何度も、
何度も、
何度も、
「病院に行って!」
というのはやめた方がいいです。
その理由は、
1、言ったら行くものではないから
2、病院に行ったら治るものじゃないから
3、病院に行け=あなたは問題だと毎日言われているのと同じで、精神衛生上良くないから
以上、理由は主に3つです。
まずは1について。
1、言ったら行くものではないから
アルコール依存症の症状そのものが
「否認」
です。
「誰かが何かを言ったら、したら、〇〇になる」的なことはほぼないのは、否認が根本にあるから。
本人が頑なに行くことを拒否しているんです。
はい、終了。
家族の一声なんて、聞く耳を持ちません・・・と言うより、持てません。
2、病院に行ったら治るものじゃないから
これは、
病院=魔法の杖
的に思っている家族は、目を覚ました方がいいです。
病院は確かに強制力があるし、断酒継続の支援サービスも充実しているかもしれませんが、病院は一時的に強制的に「酒を抜く」ことであって、断酒の成功とはわけが違います。
だから、
病院=治療完了
なんて、生ぬるい話じゃないんです。
家族が病院を神格化するのは愚かだし、100%解決することを期待して、「病院さえ言ってくれれば!」なんて思うのも、どこかズレています。
3、病院に行け=あなたは問題だと毎日言われているのと同じで、精神衛生上良くないから
3つ目は、Noutiがとってつけたように見えて、実は結構重要です。
アルコール依存症は家族の態度、発言を日々、
変換
します。
はい、面倒臭いやつです。
何気ない表情とかから、
拒絶
と受け取ったり、
さりげない一言から、
攻撃
と受け取ったりします。
アルコール依存症とのコミュニケーションが難しかったり、トラブルが絶えないのは、彼らが彼らなりに、
変換
しちゃうからです。
彼らが勝手にした
変換
によって、人によってはますます孤独を強めたり、落ち込んだりして、飲酒量が増えます。
家族の絶え間ない
「病院に行け!」
コールは、アルコール依存症本人からしたら、毎日、絶え間なく、
「あなたは問題だ!」
と言われているようなもの。
これって、相当精神的にきます。しんどいです。
だからすごく負担になって、ますます「否認(現実逃避)」も強まるし、その結果、病院をますます避けたりします。
ということで、3つの理由でした。
結論、
家族にアルコール依存症がいて、
その本人が、病院に行ってくれないからといって、
何度も、
何度も、
何度も、
「病院に行って!」
というのはやめた方がいいです。