アルコール依存症:Noutiブログ

脱アルコール依存症の病気:のうてぃ思考のNoutiブログ

今日1日だけ、依存症者の領域に踏み込まないこと!元アルコール依存妻のうてぃが、依存から自立へライフチェンジを目指す日々。自立して生きることを始めよう。Think Simple。

【メッセージから】わざと意地悪をしてるの?

メッセージを頂きました。

 

主人は、家庭環境から、10歳からビールを飲み始めて、高血圧、不整脈胃がん、慢性膵炎、網膜色素へんせんしょうになって、何もかも 悲観的です。私が、わざと、意地悪をしてると いいます。精神科にかかったことは、ないですけど、すごく、悩んでいます。

 

みきりんさん、こんにちは。

メッセージありがとうございます。

 

わざと意地悪をしてる…

 

そう言われた時の気持ち、すごく分かります。Noutiも何度も何度も言われました。

 

君がわざとこうするから、君のせいで人生が狂った、僕を故意に躓かせようとして、わざと困らせてる、意図的に操作している…

 

色々なこと、散々言われてきました。

 

身に覚えのないこと…

 

わざとだって?何のためにわざとする必要があるの?と思い、心の葛藤は絶えませんでした。

 

わざとの真反対のところにいるんだけど…という気持ち、理不尽な思い、でも伝わらない苦しさ…

 

すごく悩みました。

 

夫の発言はいったい何なのか、私をなぜ責めるのか、何がしたいのだろうか…などなど。

 

納得できないことに、何とか落とし所を得たく、もがき、悲しんでいました。

 

あとから、これはまさにアルコール依存症の症状だということが分かり、夫のゲームには乗らないことを選択し始めました。

 

アルコール依存症者は、ものすごく良心の呵責を感じたり、自責感に陥っています。自分で抱えきれないほどの自虐的な思いを抱えて、他の誰かに当たらないと、やっていけないくらいの状況なんですね。誰かのせいでこうなったと思うことで何とか心の平静を保とうとしているんです。

 

というのも、アルコール依存症者が、

 

いやいや、全て自分の責任です、全て身から出た錆です、全て自分の問題ですとなってしまうと、

 

本人は、厳しい現実と向き合わないといけなくなってしまうからなんですね。

 

厳しい現実とは何も断酒だけのことではないです。それは様々な身体の病気、精神の病気…こう言ったものが、どんどん明らかになって、直面せざるを得なくなる…傷つけた家族とも、時間をかけて関係性を再構築し直していく…などなどです。

 

どれも簡単なことではないです。

 

アルコール依存症者にとって、これらはすさまじく、厳しい、ハードな現実に感じられるんですね。

 

だから、みきりんさんにも当たってくる。わざととか何とか言って。わざとにしないと、責任は相手にうつらないですもんね。

 

例えば、一般的に、何か過ちをしてしまった時。不注意とか、ついうっかりとか、誤解して…とかだったら、ごめんなさいで済むことでも、もし、わざととなれば、大きな問題になることってありますよね。わざとって、どこの誰もが、そりゃあ、あなたの責任でしょ、そりゃあ、あなた誤らないとダメでしょって流れになるものです。

 

そういう言葉をアルコール依存症者は、自分の罪逃れのために、それこそ、わざと使う。

 

確かにひどい話ですが、それがまさに症状の一部なんですね。

 

みきりんさん、間違っても鵜呑みにしたり、えっ?私が悪いの?なんて思わないでくださいね。

 

自分を責めないで下さい。

 

すごく悩んでいるということですが、きっと、このすごく悩んでいることは、どうしてこんなこと言われないといけないの?という悩みでしょうか。

 

本来、夫がアルコール依存症になったこと自体は悩まないものです。だって、病気ですから。

 

「家族がガンになって、悩んでる。」

なんてこと、あまり聞いたことがないですよね。今悩んでらっしゃることも、一体何に悩んでいるのかを、みきりんさんの中で、言葉にして、明確にされるのもいいと思います。

 

そして、何度も書いていますが、アルコール依存症は病気ですので、やはり、放置していれば悪化します。なので、病院に繋げること、治療をすることはとても大切です。

 

メッセージの中に精神科にかかったことはないけど…とありますが、可能な限り、治療の方向に導いていくことは、家族としてできることです。

 

アルコール依存症は否認の病気でもあるので、この治療を勧めるということも、またまた難しいものではあるのですが、決して、ご主人を責めず、ご主人の調子が比較的良い時に、思いやりを持って、病院に行こうという声かけをしていくことをオススメします。

 

同時に、ご主人のことは、医者に任せないといけないことが実は沢山あることを心得て、治療に繋がるまでの間、できる限り、ご主人の飲酒の問題から手を引き、自分の好きなこと、したいことをご主人が心配だからといって躊躇ったりせず、どんどんされていって下さいね。