大切なこと;助けを求める
もし、昔の自分に、アドバイスを与えるなら、私は間違いなく、
早く助けを求めなさい
ということを声を大にして言うと思います。私は、このアルコール依存症の問題をずっと一人で戦ってきました。勿論、夫と共に戦ってきたのかもしれませんが、夫も夫で孤立していて、それぞれが一人でどうにかしようともがいていたのは明らかでした。
なぜそうなってしまったかというと、私の中に居座る2つの考えがあって、まず一つが、
アルコール依存症の問題など、当事者以外わかるはずがない
というものと、これはかなり大きく占めていて、
そして、もう一つは、
アルコール依存症の問題を人様に言うなんて、恥以外の何ものでもない
と言う考えが、どっしりありました。
この2つの考えは、人に助けを求めると言うことから、私を完全に引き離してしまっていました。
唯一頼りになるのは自分。それこそ全て自分考えていたから、爆発するのも時間の問題でした。
今は、これまでよく一人で頑張ったなと自分を労わると共に、助けてほしい時に、堂々と助けを求められるように変わった自分をむしろ誇りに思います。
ずっと、人に迷惑をかけてはいけない、自分の問題を明らかにしてはいけない、弱さを曝け出すことなんて恥晒し、辛いものは歯を食いしばってでも我慢しろ・・・無意識のうちに、自分に対してものすごく厳しくて、窮屈な自分がいたなと思います。
アルコール依存症は、一人で取り組むものじゃないです。
このことは本当に断言できます。当事者の回復も一人ではなされないのと同じように、家族も一人でどうこうしていたら、どこかで破滅してしまいます。
でも、信頼できる人なんていない、福祉機関に相談しても、医療機関に相談しても、根本的なこと何一つ期待できない・・・そんな風に思うこともあるかもしれません。
そしたら、とにかく当事者と繋がること、同じような問題を抱えた人と繋がり、同じような問題を抱えた人と話すこと、これを勇気を持って始めてみてください。
最初のうちは、人からどう思われるのか?とかすごく抵抗があるかもしれません。その気持ちはよく分かります。でも、一つ言えることは、私も含めて、当事者、当事者の家族は必死です。助かりたいんです。苦しんでいるんです。人のことを考えられないほどに、自分のことで一杯一杯です。
そして、みんな、心の底から回復したいんです。だから、他人がどう思うかなんか気にせず、まただからと言って、他人を信じる必要もなく、ただただ自分の回復のために、人と繋がり、助けを求めてください。