弱さを認めること
自分を傷つけるのは、他でもない自分の解釈であるというのは、本当だと思います。自分が起きた出来事に対して、どんな意味づけを与えているか・・・これは癖のようなものであり、アルコール依存症の夫のみならず、あらゆる人間関係に適用されている習慣です。
私の場合は、基本的に自分の失敗に対して、非常に弱いところを持っていました。
とても楽観的で、前向きな人間ではありますが、ひとたび、自分が失敗したと認識すると、自分を責めたり、自分を傷つけたり、悲しくなったり、イライラしたり、責任転嫁をしようとしたり・・・とにかくこの痛みから逃れようとする習性がありました。
これは、本当に、身体の中にすっかり染み付いてしまった習性のようで、意識的に消そうとしてもなかなか消えない、根強いものでした。
とにかく失敗ができない人間であるし、失敗したと認めたくもない人間だったので、うまくいかないということに全てイライラする人間でした。
またうまくいかないことが他人事であれば、それは関係のないことと切り離せる冷静さというか、冷たさを持っていましたが、ひとたび、他人がうまくいかないことには自分が何らかの形で関わった何かがきっかけだと思うと、それはもう、受け入れ難く、ネガティブになったり、落ち込んだり、否定的な感情が湧いてくるのを抑えることが難しくなりました。
とにかく失敗に対して、全然寛大じゃない自分がいたので、他人(家族)の失敗に対しても、厳しく、窮屈な思いを沢山与えてしまったと思います。
自分の性格上の欠点、弱点を克服する方法は、徹底的に、受け入れる、認めることしかないと思います。
強がってないで負けを認める、しかも徹底的に・・・少しでも言い訳や正当化が出てくるようならまだまだ。悔しいくらいに、徹底的に認める・・・これがスタートと思うんです。
弱さを認めることは、強さという人がいますが、私は弱さを認めることは、ちゃんと自分の姿を受け入れること、偽りの自分を脱ぎ捨てることだと思います。むしろ強さでも弱さでもなく、正常に戻るといった感じです。