1人でもがいていた私
自分が悩みの中にいた時、なんとか問題を消そうと、自分なりに考えて解決しようとしたことは、かえって、問題を掻き乱し、大きくしてしまったなんてことがありました…
ここで、私が間違っていたなと思うことは、苦しんでいる自分でも、自分で自分を救うことができるというか、解決に向かってなんとかできると自分の力を過信していたこと。
そして、苦しみは早急に消さなくてはいけないものだと、焦っていて、落ち着きをなくしていたこと。
この2つかなと思います。
私は随分と長い間、アルコール依存性の問題を人に相談せず、自分一人でなんとかしようとしていましたから、もがいている自分がさらにもがくという、心身ともに疲弊する負のスパイラルに入っていた時期が長かったなと思います。
でも、もちろん、私もその時はその時で一生懸命で、必死で、人に助けを求めることすらできないほどに、深い悲しみの中にあったんだと思います。
お腹が空いている時、体が疲れている時、あまりいい考えが浮かばなかったり、冷静になれなかったりするものです。そういう時は、食べ物の助けが必要だし、ベッドの助けが必要です。
同じように、苦しい時は人の助けを求める…この当たり前のことを当たり前にできるようにする…それは、とても大切なことだと思います。
また、早く火消しをしようと焦る気持ちがあっても、どうあがいても、エスカレーターのスピードが変えられない時だってあります。待つ時もある、止まる時もある、一見、後退する時もある…前に進むばっかりじゃない、色々あると、もっと、どしっと構えて、達観する、そんな自分でありたいと思います。