先延ばしはいいこと

先延ばしと聞くと、私にとってあまりポジティブなイメージがない言葉ですが、でも実はとてもポジティブな意味合いを持っている言葉であるなとも最近よく思います。

混乱状況の時に、大きな決断をしてはいけない

これは、とても大切なことだと思います。何か嫌な感じをしている時、気持ちがどうしても前向きにならない時、おそらく心の声というのは、

こんな気持ち感じたくない

こんな感情から解放されたい

だと思います。だから、手っ取り早い方法として、アルコール依存症者は、アルコールに手を付けるし、そうでない共依存的な家族は他人をどうこうしようと、口出しして、問題を解決しようと躍起になります。

手っ取り早い方法は、先延ばしとは逆に位置していると思うと、この場合、手っ取り早い方法は、とても短絡的で愚かで、でも、先延ばし、感情の波が静まった然るべき時に決断をするのは、とても賢明だとも見えます。手っ取り早い方法の方が、先延ばしよりも、よほど「問題から逃げていること」と言えるかもしれません。

私は、性分として、何でもすぐにやりたい人でした。また、何でもすぐにやめたい人でした。そして、そのスピード感に、ある意味、快感を感じていましたし、効率的だとも思い、かなり価値を置いていました。

でも、そればっかりがいいわけではないということを夫との関係を通して、また自分自身と深く向き合う中で、学んでいきました。