自分自身に向き合うようになるまで
アルコール依存症は、病気の症状として、
怒りっぽくなったり、
もっとひどくなると、
暴言を平気ではいたりします。
アルコール依存症の家族は、
それが病気の症状と認識するまでは、
変わり果てた家族に翻弄され、
本当に不安と恐れでいっぱいになります。
nouti も夫と何度もバトルを繰り返してきました。
ちょっとした夫の態度にnouti がイラつき、
夫はすかさずそのイラついているnoutiの態度を読み取り、攻撃されていると思って、
倍返しどころか、この世の終わりみたいな怒り方を繰り返す…
なんてことはよくありました。
よく部屋の壁も穴が空きました。
壊れた家具もいっぱいあります。
真面目に生きているのが、
本当にバカみたいになるくらい、
この怒りの最中は、本当に地獄でした。
アルコール依存症の症状が出ている時の夫は、
いわゆる、精神不安定で、ちょっとの攻撃を敏感に受け取ってしまう状況です。
生まれたばかりのヒヨコみたいに弱々しく、
ちょっとしたことで転びます。
でも、身体だけは大の大人だから、力もあるし、
声も大きいわけです。
泣いた赤鬼のように、見た目は強そうでも、実は中身は脆弱で、相手からのさりげないほんの一言も、攻撃として捉え、うまくかわせないほどに、ガチガチに怯えている状態になってしまいます。
noutiはアルコール依存症の問題に本当苦しんできました。きっとnoutiよりもっと大変な思いをされている方もいると思いますが、本当に渦中の時は、苦しくて、苦しくて、本当に死にたいくらいになっていました。
ただ、noutiがこのアルコール依存症の問題に対して、少しずつ冷静になり、夫を病気と認識し、自分が変えられないものを変えようとする代わりに、自分自身に向き合う中で、
実に多くの怒りの発端が、実は自分発信だったことに気づかされました。
夫はただ酔って、ぐったりしているだけ。千鳥足で歩くし、人として壊れているようにさえ見えます。
もし、そのアルコール依存症者が怒ってしまったら、最もやばい、最悪な状態が整っている中で、喧嘩やバトルが勃発するのは、nouti側からの宣戦布告がかなり多かったことに気づかされます。
喧嘩はやっぱり始めた側がいるんです。喧嘩が進むと、お互いに言い合って、どっちもどっちになってしまうけど、その前にちゃんと始めた側がいるんですね。
飲んだくれの酔っ払いを、自分の目から排除したいnoutiは、一生懸命、彼を自分の眼中に留めて、自分の瞳に映る状況を変えようと躍起になっていたのです。
喧嘩は、実は、noutiから始まっていたことが沢山ありました。
noutiはいつも、アルコール依存症だから、アルコール飲んでるから、こんな地獄みたいなことになってしまう、アルコールやめない限り無理とずっと思っていました。
しかし、喧嘩の1番最初のスタートは、その起因は、実は自分自身のことが、かなり多くあるという事実に正直に向き合った時、nouti の中で、少しずつ、自分自身を変えていくことが始まりました。