もうやってられないと思う時の対応

アルコール依存症の人が、失敗して、

特に症状が悪化した時、

その被害をストレートに被るのは家族です。

お酒の量がいつも以上に増し、

暴言がいつも以上に増し、

自分勝手な行動がいつも以上に増し、

破壊的な行為がいつも以上に増します。

ポイントは、

いつも以上

です。

そう、アルコール依存症の家族は、既にめちゃくちゃに、

傷ついている

のに、

アルコール依存症の症状悪化によって、本当に、

もうやってられない

という気持ちになります。

これは、いわゆる、

我慢の限界

のパターンです。

基本的に、毎日が

家族の絶大なる我慢

によって成立していた場合、

ちょっとしたことがきっかけで、関係性は瞬く間に崩壊します。

だから、

もうやってられない

と思う時は、

いかにアルコール依存症の問題が深刻であるかよりも、自分がいかに、我慢し続けていたのか

を考える方が賢明です。

というのも、アルコール依存症の症状は、

基本的に、アルコールに「依存」する症状になっている時点で、

かなり重症

ですから、酸素マスクをつけて、生きるか死ぬかをさまよっている人が、

瀕死の状況になったり、一時期安定を保ったり・・・

なんてことはよくあるのと同じように、

病気の症状は、乱高下を繰り返します。

アルコール依存症側が問題行動を起こしたり、

一時的に落ち着いたりなんていうのは、病気であるがゆえに、普通のことです。

でも、家族側がどこかの時点で沸点に対し、

こんな日常、

もうやってられない

になるのは、明らかに我慢のしすぎです。

もうやってられない

と思うその瞬間が、我慢のピークに達しているだけで、

それまでの日常も随分と不健康であったことを認めると、

もうやってられない

と思ったその時だけが、何か特別な時ではないことに気づけます。

そうすると、これから、

離婚するにしても、

別居するにしても、

職を変えるにしても、

なんでもいいけれど、

もうやってられない

に伴う大きな変化を、かなり冷静に考えられるのです。

一番危険なパターンは、

もうやってられない

の我慢に達し、そのピーク全盛期の時に、人生の大きな決断を立て続けに行うこと。

人生に勢いが必要だという人はいいのかもしれませんが、

注目したいのが、「我慢し続ける」タイプの人間だったということです。

だから、「我慢し続けるタイプ」の人間を見直さない限りは、

「勢いで生きる」ことをしてもついていけません。

我慢が限界に達しっている時は、

心も体も躁状態で、エネルギーに満ち溢れていますから、

びっくりするくらい、色々できちゃうんです。

でも、我慢が限界に達し、ピークになった、感情は、

必ず下がり、落ち着きます。

できれば、そもそも「我慢し続ける」タイプの人間をやめるのが理想ですが、

それが難しい場合には、Nouti的に、オススメなのは、

もうやってられない

になったら、大きな変化に向けての準備を

冷静

にし始めることです。

いきなり、家を出るとか、

荷物をまとめ始めるとか、

離婚届を記入して、相手にも書かせるとかではなくて、

自分の先１年くらいの見通しを冷静に考えて、

引っ越し準備、

職場のこと、

経済のこと、

などを冷静に考えます。

そんな考えることすら、

もうやってられない

と思う時は、相当に気持ちが高ぶっていますから、尚更やめたほうがいいです。

我慢し続けてきたタイプの人にとっては、

もうやってられない

時こそ、自分が今まで隠し続けていた本当の感情に向き合える時だから、

ちゃんと向き合って、これからの人生を建設的に考えていく時です。

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