我慢はしない
Noutiは、何度か、心の中で、
これ言わないほうがいいんだろうな
と思っても、自分の口を制御できず、
言ってしまえ
と結局、思ったまま口にしていた時期が長くありました。
Noutiの性格的に、
言いたいことははっきり言う
タイプだったので、アルコール依存症の夫との関係には、これがかえって悪いように働き、わざわざ喧嘩や混乱を生み出してしまっていたようなこともたくさんありました。
だからと言って、言わないで我慢していると、今度は心の中でどんどん苦しくなってしまって、こんな我慢するくらいだったら、こんな関係やめてしまいたいと何度も思ったこともありました。
Noutiにはすごく極端なところがあって、
白か黒か
1か100か
みたいに、「これができないなら、もう無理!」と、バランスというものをとるのが非常に難しいタイプの人間でした。
Noutiは、数々の喧嘩を通して、また言いたいことを言ってきた自分を通して、
黙る
ということは学びました。
でも、
我慢する
ということはあまり学んでいませんし、これからも学ばないかもしれません。
我慢はしたくないです。
我慢って、Noutiにとってはしんどいです。
我慢には何か、ふつふつと湧いてくる思いを、無理やりせき止めるようなしんどさがあります。
そして、Noutiの場合は、溜め込んだ思いは必ずどこからか出ていきます。
だから、Noutiは我慢するかわりに、自分がやりたいことにもっともっと、力を注ぐことに決めました。夫のアルコール依存症の問題に囚われていた時は、毎日、
アルコール依存症の夫を持つ、大変な妻
という風に自分を見ていたように思えます。自分の夢もやりたいことも、すべて、この病気のせいでめちゃくちゃになってしまったような、
被害妄想
も持っていました。
とても依存的で、夫を世話することで、自分の存在価値を維持していたようなところもありました。
その日びは、苦しく、まさに自分を犠牲にしている
我慢
がいつもついてきました。
夫がシラフになった時に、少し希望を見ては、スリップで落ち込みというのを何度も何度も繰り返していたと思います。
Noutiは、多分、これからもずっと、あんまり
我慢
はしないで生きていくと思います。
歯を食いしばって・・・というのは悪くはないと思うけれど、それは必ず自分の達成したい何か大切な思いのために。決して、理不尽な仕打ちや、人から傷つけられることを歯を食いしばって耐える・・・なんてことはしません。
アルコール依存症との生活の中には、どうしても、
私さえ我慢すれば
みたいな場面に出くわすことが沢山あると思います。でも、自分を殺しているような我慢はやっぱり手放すことだと思います。
アルコール依存症という病気云々の前に、家族は一人一人、私たちは一人一人、幸せになる権利を持って生きている、大切な一人の人間ということを、他の誰よりも、まずは自分自身が理解することは、とても大切なことだと思います。