仕事に就くことをお勧めします
アルコール依存症は、家族も巻き込む病気です。
感染症みたいに、アルコール依存症の人が空間にいると、そのネガティブなオーラというか、彼らの問題行動が、家族にも伝染し、家族もアルコール依存症の事が頭から離れなくなります。
アルコール依存症の妻の方で、普段家いる方には、特に
仕事に就くこと
を心からお薦めします。子供がいようがいまいが、子供が小さかろうが大きかろうが、介護の問題があろうがなかろうが、それでも、
仕事に就くこと
をお薦めします。
そして、できれば、リモートワークや家の中での仕事ではなく、外へ出て行かないといけない仕事をお勧めします。
なぜなら、外へ仕事に出ることで、ほぼ強制的に家庭から離れることができます。また、仕事を就くことで、家庭以外のことを、ほぼ強制的に考えないといけない状況を作ります。
ちなみに、これは
現実逃避ではなく、回復プロセス
です。
長い間、アルコール依存症と関わってきた家族は、多かれ少なかれ、ものすごい影響を受けており、そのことで、家族の精神状態も病んでしまっています。
そして、病んでしまったものは、少しずつ時間をかけて、治していくんです。
長い間じわりじわりと病んだものに対して、一瞬で治る特効薬なんて、ないんですね。
自分に向き合い、時間をかけて、少しずつ階段を上っていくんです。
だから、どんなに短くても、たとえフルタイムは難しいとしても、どんなにお金には余裕があって、働く必要がなくても、それでも、やっぱり、
仕事に就くこと
を強くお勧めします。
専業主婦がどうのこうのとか、そういう話では一切ありません。アルコール依存症は家族にも多大な影響を与える恐ろしい病気だからこそ、家族は、ほぼ半強制的にでも、離れる時間を持った方がいいです。もちろん、趣味やお稽古事でも、離れることはできるのですが、もっと「強制力」が欲しいから、仕事が最適なんです。
既に子育てや介護で忙しく、そんな外へ働きに行く時間なんてないと思っている方には、尚更、
仕事に就くこと
をお勧めします。既に十分すぎるほど、「家族のこと」をしている上に、更にプラスして夫のアルコール依存症に向き合うとなれば、完全に自分の時間が奪われてしまう可能性が高くなります。自分時間を作るためにも、あえて、
仕事に就くこと
をお勧めします。