アルコール依存症:Noutiブログ

脱アルコール依存症の病気:のうてぃ思考のNoutiブログ

今日1日だけ、依存症者の領域に踏み込まないこと!元アルコール依存妻のうてぃが、依存から自立へライフチェンジを目指す日々。自立して生きることを始めよう。Think Simple。

アルコール依存症者の気持ち(なる前→なった後)

Noutiがアルコール依存症と結婚するなど、夢にも思わなかったです。

アルコール依存症になる人って、感情を抱え込みます。

シラフの状態では、全然表に出さないんです。

怒っているのに抱え込みます。
悔しいのに抱え込みます。
嬉しくても・・・抱え込みます。
嫌だな・・・と思っても抱え込みます。

 

感情を表に出さない人って、どういう人かというと、
使いやすい人なんです。

だから、周りの人にとっては結構便利です。

なんでも言えます。
なんでもやってもらいます。
なんでもお願いします。

それでも相手は感情をあまり表に出さないから、
嫌とか、怒っているとかもあまりないので、

周りの人の言うこと、
やってもらうこと、
お願いすることも、
だんだんエスカレートしていきます。

この人なら何言ってもいい・・・
みたいにだんだんなってきます。

それでも感情があまり表に出ないし、
Noとも言ってこないから、
全然問題ないのかと思って、


周りの人のいうこと、
やってもらうこと、
お願いすることも、
もっともっとエスカレートしていきます。

そのうちに、周りもだんだん麻痺してきます。

この人、なんでもOKだってなってきます。

すると、もっともっともっと、
エスカレートして、
なんでも言うように、なってきます。

 

基本、人間は自己中心ですから、
こんなにも自分の都合に合わせてくれる人が、
めちゃくちゃ便利なのです。

魅力✨✨を感じ始めます。

上司はその魅力を自分の思う通りに使い始めます。
次第にパワハラ化しているのにも気づきません。
「いい人」だから、感情が表に現れないから、
パワハラをしているという自覚もありません。

恋人は、なんでも受け入れてくれるように錯覚し、
それが優しさと錯覚し、
好き勝手なことを言えることに満足し、
自分の思い通りに動いてくれることに満足し、
魅力を感じ始めます。

妻は、かかあ天下になり始めます。
言うことなすこと、全部妻の命令下で動きます。
夫は忠実に従う僕になっていきます。
世間にも恥のない、家族のために滅私奉公の夫に対して、
自分の要求はさらにエスカレートしていきます。

その間も、アルコール依存症になる人は、
感情を表に出しません。

 

感情を全然、表に出しません。
溜め込みます。
ひたすら溜め込みます。

侮辱的なことをされても、溜め込みます。
バカにされても、溜め込みます。
明らかに傷ついても、溜め込みます。

 

そして。。。。

・・・
・・・
・・・ 

心のキャパが限界を迎えます。

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(⬇︎アルコール依存症者視点で)

徐々に水が流れ始めます。

我慢が限界を迎えました。

今まで、塞いでいたものが溢れ出してきました。

全てを停止させなくては、
もう、これ以上生きてられません。

まず、鬱になります。

そして、これ以上溜め込まないために、
「感じない」ことを選び取ります。

アルコールによって、麻痺し始めます。

抱えていた不安や恐れ、心配が和らいで、
その日は寝れます。

コップの水はさらに流れ続けます。

アルコールを更に投入して、
「感じない」ようにします。

次第に、アルコールの耐性もできてきました。

これで、少しずつ量も増やせます。

アルコールを増やし始めると、「感じない」
だけでなく、今まで押しこらえていたものを、
発散できるようになってきました。

自分を虫けらのように扱っていた家族に対し、
なんでも言うことを聞くことが当たり前のように扱われていた妻に対し、
怒りをぶちまけます。

アルコールがそれを助けてくれました。

思いっきり殴りました。

ドアは壊れて、手から血が出ました。

痛いけど、あんまりよくわかりません。

目の前で、家族がギャーギャー言っているのが、
聞くに耐えられなく、
アルコールの量を増やします。

あまりにも騒音が酷いので、
コップの水の流れる量もエスカレートし始めます。

絶えられないので、度数をアップしました。
強いアルコールじゃないと、やってられないんです。

そのまま寝ていました。

起きたら、壁にでっかい穴が空いていました。
手がガンガンに痛いです。

何をしたか、全くと言っていいほど、よく覚えていません。

自分の椅子の隣には、酒ビンが5本転がっていました。
全部空っぽでした。

 

起きたら、妻が睨みつけてきました。
得体のしれない何か奇妙なものを見るかのような、
怖い目でした。

その目が絶えきれず、感情を消すために、
一目散にコンビニへ向かいました。