夫の変化が「自分の時間」を増やしてくれたわけではなかったこと
アルコール依存症の夫が、ソーバーになったことで、一番大きく変わったことは、「自分の時間が増えた」ことだと今まで私は思っていましたが、
アルコール依存症の夫の変化によって、「自分の時間」が増えたのではなく、私が単純に、問題に対して、首を突っ込む時間を減らしたから、その分の時間が浮いただけでした。
物理的に夫に構うことはなくても、絶えず、これからの結婚生活のことで悩んだり、将来のことで悩んだり・・・そんなことに頭を使っていましたから、机の前で、椅子に座って、何をしているわけでもないのに、時間ばかりが過ぎていくということがよくあって、結果、私の頭の中で勝手に、「ああ、夫のことで、忙しい、休む暇もない」と錯覚していたのでした。
正直なところ、飲んでいた頃の夫は、飲んでいますから、ぼっーとしていますし、生産性のあることはできませんし、ある意味では、存在しているだけでした。
ただ、アルコールによって、脳がやられているので、ちょっとしたことで、過剰に反応したり、怒り出したりということがたまにあり、そういう事態が起こると、私は、ひどく傷つき、自分の心の回復に2、3日、ひどい時は1週間位以上かかるという状況で、癒されたか癒されてないか分からないうちに、また似たようないざこざを繰り返して・・・の連続でしたから、私の脳が実際に疲れていたのだと思います。
この問題と出会ってから、まだまだ回復中の私ですが、本当にあまり先のことを考えず、今日1日だけを考えるように意識しています。
ぼっーと考えていることって膨大な時間を使うんです。できるだけ、自分にコントロールできないことは、考えず、今日を大切にしていく練習を、今日もしていきます。