アルコール依存症:Noutiブログ

脱アルコール依存症の病気:のうてぃ思考のNoutiブログ

今日1日だけ、依存症者の領域に踏み込まないこと!元アルコール依存妻のうてぃが、依存から自立へライフチェンジを目指す日々。自立して生きることを始めよう。Think Simple。

まだ我慢していますか?

こんにちは。noutiです。

 

アルコール依存症者と過ごす中で、気づいたら偽善者になっていました。
私はいつも、相手がアルコール依存症というだけで、色々と「気を遣う」が増えたように感じていました。

 

気を遣う・・・と言う表現はなかなかいい表現です。でも、本音を言えば、気を遣っていると自分に言い聞かせることで、自分は少なくともいいことをしていると納得したかっただけのように思います。

 

偽善者という表現を使ったのは、私のこれまでのありとあらゆる行為の陰には、少なからず「我慢」が沢山ありました。

 

アルコール依存症と言う病気に振り回されていた頃は、本当に、「触っちゃいけない電線」に絡まれているように、いつもピリピリしていました。

 

ちょっとしたことが相手をイラ立てる・・・このことを何度も経験してきたから、いつの間にか攻撃的な私の性格もかなり削ぎ落とされ、腫れ物に触るかのように距離を保ってきました。

 

本当はしたいことを抑える、本当は言いたいことを抑える・・・

抑える、抑える、抑える・・・。

 

こんなことをし続けた人間が、どうなるかは2手に分かれます。

一つは、すべてを投げ出すこと、もう一つはすべてを認めることです。

 

以前は、前者でした。

でも、今は後者です。

 

もう、逃げることをやめました。逃げて、逃げきれなくて、怒って、自分を傷つけ続けることをやめました。

 

アルコール依存症者を前に「いい人」を続けても、忍耐の緒がいつか切れるかもしれないから、「いい人」をやめたほうがいいなどと言う話じゃありません。

 

アルコール依存症者を前に「いい人」を続けるのは、どこかに「それによって、お酒をやめ、彼に回復してほしい」という願いが込められているからです。この「他人の変革」を求める思いが常に、つきまとっている以上・・・自分であって、既に自分を失っているのです。

 

結局のところ、「いい人」を続けるのか続けないのかが、相手次第になっている・・・これこそがアルコール依存症の完全な奴隷状態です。

 

「これを我慢したら、これができる。」

世の中にはこういうものはたくさんあります。短期的なものであれ、長期的なものであれ、「これを我慢したら、100%これができる」というものもいくらでもあります。

 

でも、アルコール依存症において、その人の精神、脳、心、魂までもが、「自分の何か」によって、変わる・変えられると思うことは、明らかに傲慢と自己過信に陥っていて、、大きな間違いであるとは、誰も私には教えてくれませんでした。

 

目的が、本人が苦しんでいる病気を助けるために、私はこの我慢をし、こういう「いい人」になっている・・・のだから、その何が悪い?と思うかもしれません。

 

確かに、いいことをしている・・・そして、自分も正々堂々とそう思い込みたい・・・でも、実は、彼の回復が「彼の幸せ」を純粋に祈る以上に、まず大前提として、「自分の幸せ」につながるからという自己中心性を持ち合わしていることを隠して、ただただ相手の回復のためにと言い続けるのは、甚だ都合がよく、偽善という言葉を使わざるをえないと感じました。

 

アフリカの子供たちの衣服を送ることが、貢献という行為で、自分をも幸せになる・・・とはわけが違います。順番が逆なんです。アフリカの子供達が衣服がなくて、自分には服が沢山持っているから、送りたい・・・その結果、自分も貢献できて幸せになるのであって、自分が幸せになるために寄付活動や義援金サポートなどをしている人は本来の目的からずれていて、持続可能しません。

 

目的が変われば、方向が変われば、一瞬で頓挫するものになってしまいます。

 

これと同じで、「自分のために」アルコール依存症者を我慢をするという事実がある以上、アルコール依存症者の回復はただの手段になりえます。

 

人格をも変える病気になっている人が、誰かの自己満足の手段のために、完治するほど甘っちょろいものではありません。

 

そして、自己中心性がする以上、そのような「犠牲的」我慢や「いい人」になるところで、家族側は救われません。

 

そんな、アルコール依存症云々に構っているよりも、もっと自分自身の心の浄化と、人格の向上が必要だと気付かされます。

 

自己中心を追求した結果に、幸せと愛が呼び戻せるなどとは思いません。

そういう意味で、私の「いい人」や、アルコール依存症に耐える屈辱や我慢は、非常に愚かで、虚しいものだったと認めています。

 

素直に認めた時に、はじめて生き方を、向き合い方を変えていくことができます。

 

だから、今、暴力をされて、苦しんでいる人、わけのわからない仕打ちをされて、甘んじている人、強くなってください。

 

特に女性の方へ。

愛のない、独りよがり的な配偶者との交わりは拒絶してください。

そして、「自分」の人生をしっかり生きることを始めてください。

 

いきなり、思い切った決断をするのではなく、まずは、共存という形の中で、「自分が自分の人生を選ぶ」ことを始めてください。

 

それを学べない限り、たとえ一時的に離れたところで、また同じように周りの人に迎合することになります。

 

「嫌なことは嫌」と言ってください。

「したくないことはしたくない」と言ってください。

 

そして、するべきでないことはしないでください。

 

「本当にしたいことはしたい」と言ってください。

そして、本当にしたいことをやる、

本当にするべきことをする勇気を持ってください。

 

私も自分の人生を今日も歩んでいきます。

 

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