アルコール依存症:Noutiブログ

脱アルコール依存症の病気:のうてぃ思考のNoutiブログ

今日1日だけ、依存症者の領域に踏み込まないこと!元アルコール依存妻のうてぃが、依存から自立へライフチェンジを目指す日々。自立して生きることを始めよう。Think Simple。

家族をリアルに殴るアルコール依存症者

今回のテーマは、正直なところ、書くのに気が重いテーマです。

でも、アルコール依存症の家族にとって、少なからず起こりうること。

 

それが身体的暴力。

 

あー、アルコール依存って本当に悪の習慣なんだって、分かる瞬間がここ。

 

色々なことに目をつむってきても、絶対的なバツを認めざるを得ないのが、これ。

 

暴力。

暴言。

 

もう、弁護も、弁解もしようにない。

 

アルコール依存症者が怒っている、怒ってしまった時に起きてしまう。

 

私も経験しました。

 

アルコール依存症者に酒が入っていても、入っていなくても、口論をしているうちに、怒り出し、ことは起きます。

 

いつも、時限爆弾を抱えているみたいなものだから、起きない日常は、ある意味、セーフであって、いつ起きてもおかしくないのが、アルコール依存症者。

 

誰でも、そうだけど、。怒っている時は、本当に鬼の形相。多分、私もむっさい顔をしているんだろうけど、アルコール依存症の表情は、びっくりするくらい怖い顔をしています。

 

でも、余計そう思ってしまわざるを得ない。だって、これ、普通の喧嘩や口論じゃないから。お酒付きの喧嘩の恐ろしさは、シラフの取っ組み合いより、何段階もレベルが上がる。

 

シラフだったら、自分の家族が狂人に殺された、傷つけられたりしたら、出てくる怒りのレベルが、ちょーささいなことに対して、どーでもいいようなことに対して、いきなりびっくりするくらいの怒りが出てくる感じ。

 

一言、普通に怖い。夫とか、妻とか、家族とか、もうそういうレベル超えて、SOSレベルに怖い。

 

彼らが怒っている時、最終ゴールは「死」です。

 

えっ?

そんな大げさな。と思うかも。

 

もしくは、彼・彼女はアルコール依存症でも、そこまではいっていないと思うかも。

 

でも、これはあくまでも最終ゴール。最終ゴールというのは、向かって行く先です。

 

どこに矢印が向いているかということです。どこに矢印が向いているのか見謝ると、間違った選択をします。

 

アルコール依存症者の行き着く先は、「死」。紛れもなく。向かって行く先は「死」です。破滅です。

 

身体的な破滅は、あえて言うまでもないです。

そして、精神的な破滅においても、ここでもかと心を嚙み砕き、人間を破壊させます。

 

彼らの嘘や怒り、騙しや暴言・・・長年の“アルコール漬け”によって、様々な症状が出てきますが、それは全て、「死」に矛先向いていて、様々な「悪」の症状は、その過程として出てきているだけです。

 

アルコール依存症者が怒りの行動によって荒れ狂う時は、悪そのものです。彼らが飲んでいない時が、どうであれ、その時起きてる「悪」は「悪」です。

 

人格が壊れつつあります。

もちろん、完全には壊れていないから、死んではいないんです。

生きているということは、まだ、死んではいないんです。

 

アルコール依存症者は、当然、理性もあります。「生きたい」という気持ちもあります。わずかばかりであろうが、希望もあります。家族への愛もあります。

 

微塵もない見えないように見えて、あります。

 

沈みかかった船で、絶望の中、壊れてしまった人格の中にも、不思議と生きている以上、よきものは残っているんです。

 

逆にいえば、だから対立しているんです。

本人は、自分に情けなくてたまらないんです。そして批判する家族が憎くてたまらないんです。わずかでも家族側の汚点を、過失を見つけなくては、やっていけないんです。

 

情けないとか、呆れる、とかそんな傍観できるレベルじゃないほど、壊れてしまっているんです。

 

でも、

でも、

目の前でことが起きているのであれば、

ここで、同情してなんていられません。

 

だって、悪は、悪だから。過去がどうであれ、未来がどうであれ、今この瞬間、悪は悪。

 

ただちに自己防衛です。

 

彼・彼女は、一歩間違えれば、凶器にすらなりかねません。

 

もしその手が一歩でも、顔に当たり、投げつけられた反動で、床や壁に倒れたら、

 

「それでも、この病気で彼らも苦しんでいる・・・」なんてことを言ってる場合じゃない。

 

それでも、「力半減だったから、かすり傷一つなかった。」

 

それでも、「本当は愛しているから、ただの青あざで済んだ。」なんて、言ってる場合じゃない。

 

すぐにやるべきことは、今すぐ、先一晩か、二晩の必要なものだけを持って、その場から出ること。

 

悪から離れること。悪に対して、思いっきりNoを出すこと。まさか、殴り返して自分も同じ悪をするなら、まさに地獄に突っ走ることになってしまう。

 

逃げ場がないなら家から出る。泊まるのところが直前すぎてすぐにでもないのなら、ネットカフェででもどこでもいい。

 

その一晩戻らないんです。

 

惨めだとか、結婚した以上助けなくてはとか、逃げているだけじゃないかとか、そんなことは考えない。

 

ここまでしたら、相手は悪いことをしたと気づくのかだとか、そんな打算的なことももちろん、考えない。考えたところで、潔く裏切られること、何度も経験しました。

 

「悪」は「悪」なんです。

 

理由は、彼らの行為が人の人生に傷をつける「悪」だから。

 

相手がどんな状況であれ、人を叩き、殴り、蹴飛ばし、押し倒すことは、人格ある人間に対し、個人の尊厳を無視した、「悪」な行動!

 

いつまでも、「悪」に妥協しない。

 

「悪」に対して、適当に、なあなあにしない。

 

助けること、そばにいること、手を貸すことだけが「愛」じゃないんです。

 

時には、助けない愛、離れる愛、手を貸さない愛だって存在するんです。

 

力と勇気を持って、「悪」に迎合しないでください。

 

そうすると、段々とアルコール依存症の支配が自分の身体から抜けていくのが分かります。

 

大きなことを考えるのは、これからゆっくり、慎重にやっていけばいい。

 

まずは一晩だけ、お金がもったいなかろうが、プライドが許さなかろうが、理由は何であっても、身体的暴力を受けたなら、そこから出て、悪と対峙する。

 

中途半端にOKしない。

そうじゃないと、いつまでもアルコール依存症のカモになり続けることになるから。

 

誰一人、個人の尊厳を無視した扱いを受けるに値する人はいません。

 

誰一人。

f:id:lifeinnow:20180910132940j:image