アルコール依存症者は自分が大嫌い

Noutiの夫は、アルコール依存症で泥酔状態になっている自分が、大嫌いでした。

飲んでいる自分も
大嫌い
だし、

コントロールできない自分も
大嫌い
だし、

妻が不服そうな顔をしているのを（Noutiのことね）見るのも
大嫌い
だし、

何度もやめようと思っても、やめられない自分も
大嫌い
でした。

嘘をつき続けるのも、
大嫌い
だし、

酒でぼーっとして、時間を無駄にし続けるのも、
大嫌い
だし、

怒りが湧いてきて、いきなり家族を攻撃する自分も
大嫌い
だし、

大声を出す自分も、ものに当たる自分も
大嫌い
でした。

・・・
・・・
・・・

そこで、家族（つまり、Nouti）は、
そんなに大嫌いなら、アルコールやめろよ！って思っていました。

でも、アルコール依存症者は
こんなに大嫌いだから、もっと飲まないと・・・（やってられない）でした。


この考え方の差！

この差に振り回されると、
大変なことになりますが、

この差をちゃんと理解すると、
色々なことが納得できます。

この差がちゃんと理解できると、
あ〜だから飲んでるのね！
ってなります。

次第に、そりゃ、飲みたくなるよね。
自殺したくなるよね。
ってなります。

アルコール依存症者に、
理解が示せるようになるんです。

そうすると、随分楽になれます。
（だって、ほとんどの場合、アルコール依存症の家族の心労って、アルコール依存症者に対する「？？？」⬅︎が苦しみの原因だったから。）

アルコール依存症者がやっていることって、
基本的に限度を超えた飲酒で自分を破壊しているから、自虐行為なんです。

リストカットと似たようなところもあります。

つまり、

自分価値ない！
自分最低！
自分くそ！

が根っこにあります。

だから、家族は、飲む・飲まないとかそんなことは、実はどうでもよくて、
あ〜自分のこと本当、大嫌いなんだね！
って分かってあげることです。

人って、自分を健全に愛せないと、病気になります。
自分大嫌いな人って、別にアルコール依存症にならなくても、どこか精神的に安定しません。

アルコールは、自分大嫌いがあって、それをかき消すためのもの。

だんだんとアルコールが多くなりすぎて、もはや何が起点かわからなくなって、飲んでいる自分が嫌とか矢印の方向がずれて見えることもありますが、

基本は、（こんな）自分が大嫌いがスタートです。

だから、家族が、アルコール飲み続けているあんたは最低！ってなると、
もう、当事者が最初から思ってることだから、
何にも役立たないどころか、もっと自分大嫌いを加速させて、もっとアルコールを飲み進めるんです。


家族に必要なのは、
「あなたはあなたで大丈夫よ〜。
そんな自分い厳しくせず、自分を好きになろうよ！」
って、アルコール依存症者が考えていることと、真逆の方向に焦点を向けることです。

そのためには、家族が、
「自分は自分で大丈夫よ〜。
そんな自分い厳しくせず、自分を好きになろうよ！」
ができるようになること。

自責系も、真面目系も、コントロール系も、
アルコール依存症者と別の意味で、十分自分に厳しいですから、そんな２人がぶつかるとおかしくなっちゃいます。

Noutiは随分緩くなりました。
丸くなりました。

もっともっと、緩くなりたいです。
もっともっと、丸くなりたいです。
もっともっと、緊張減らしたいです。

そのためにも、
「自分は自分で大丈夫よ〜。
そんな自分い厳しくせず、自分を好きになろうよ！」♪♪を今日も大切にしていきます。