アルコール依存症:Noutiブログ

脱アルコール依存症の病気:のうてぃ思考のNoutiブログ

今日1日だけ、依存症者の領域に踏み込まないこと!元アルコール依存妻のうてぃが、依存から自立へライフチェンジを目指す日々。自立して生きることを始めよう。Think Simple。

出来事では変わらない

何か大きな出来事があれば、

アルコール依存症の病状にも、

変化が起きるのではないか・・・

は、幻想でした。

 

アルコール依存症は、

妻が模索する「出来事」ごときでは、何も変わりません。

 

 

もし、唯一、日常の変化が影響するとしたら、

どう考えても物理的に絶対的に、

飲酒が不可能な環境に置かれることだけです。

 

それも一時的ではなく、

強制でもない状態の非常に特殊なケースです。

 

宇宙にでも飛び立ってしばらく帰ってこれないくらいのレベルか、第三次世界大戦くらいのレベルです。

 

 

アルコール依存症は、

人生のライフステージが変わるレベルでは、なかなか抜け出すことはできません。

 

間違っても、

家族が期待してはいけないことは、

 

結婚したらとか、

子供ができたらとか、

転職したらとか、

昇進したらとか、

異動になったらとか、

引っ越ししたらとか、

休職したらとか、

休暇を得られたらとか、

 

・・・・

・・・・

 

という期待。

 

 

そういう日常の比較的大きめの変化によって、

アルコール依存症も終わるかもと思うのは、

かなり甘いです。

 

直接的に、出来事によっては、
なくなりません。

 

もちろん、影響はしますから、

出来事がきっかけになることはあっても、

出来事そのものでは変わりません。

 

出来事でもし変わるとしたら、

その人は元々アルコール依存症ではなくて、

ただ、一時的に過度なストレスから、

お酒をよく飲んでいただけかもしれません。

 

最初から、コントロールが効かなくなるレベルの「依存症」ではないかもしれません。

 

アルコール依存症に対して、

出来事の変化で、本人の変化を期待する

のは、本当に危険な賭けです。

 

そもそも、アルコール依存症に対して、

「何かを期待する」

こと自体が危ういのに、

 

「出来事」を用いようとすると、

家族が意図的に、その「出来事」を起こそう

としてしまうことがあります。

 

一旦ことが起こると、

その結果を受けるのは当然ですから、

家族も本人も大きなリスクを持ってしまう可能性があります。

 

ストレスいっぱいの職場だからといって、

転職を勧め、実際に転職したからといって、

すっかりお酒がなくなるとか、

 

不安定な立場がよくないのかと思い、

実際に結婚して、結婚式を挙げ、籍を入れたら、

安心して、すっかりお酒がなくなるとか、

 

子供好きだから、自分の子供ができれば、

可愛くて、没頭して、すっかりお酒がなくなるとか・・・

 

これらは、ただの家族側の想像にしか過ぎません。

 

実際によくなる人も確かにいるし、

環境が影響することはもちろんあります。

 

でも、家族が操作をして、目論んで、

出来事を起こそうと企てるのは、

恐らく、アルコール依存症という病気を、

少しナメてかかっている証拠です。

 

基本的に、

アルコール依存症は、

出来事ごときでは回復しません。

 

 

むしろ、大きな変化を伴う大きな出来事は、たとえ良いことであっても、彼らをより刺激し、ストレスにすらなりかねません。

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だから、家族は、

アルコール依存症のための、

脱アルコールに近づく出来事を考察する

のは、やめること。

 

そんなことで頭を悩ませて、

険しい顔をしているより、

 

目の前の自分ごとに向き合い、

自分の課題に取り組むことに、

集中していきます。