より良く?ただ思い通りにしたいだけ?
自分の人生をより良くしたいなんて、頭の中で思っていても、それは、結局のところ、自分の人生を自分の思い通りにしたいと思っていること、と同じなのかなと思います。
より良くなんて言って、何が良いことか、そもそも自分ですら分かっていないことが現実のように思えます。
アルコール依存症との夫の関係においても、良かれと思ったことが全然良くなかったり、自分の頭で考えて、発言したことが、相手をひどく傷つけるものであったり…。
そんな経験を繰り返していると、良いなんてことを全然わかっていなく、ただただ自分の思い通りになること、思い通りにしようとしているだけのことだなとつくづく思います。
自分の中に良いことが果たしてあるのか、などと言った自虐的なことを考えるつもりはなく、ただ、自分はどこまでも自分本位にしかなれなくて、自分中心で、自分の目によって映る光景を自分のメガネをして、見ているだけに過ぎないことをよくよく知っている必要があるなと感じます。
アルコール依存症の夫と私は当然違う人間であって、見ている世界も見え方も、見た世界に対する受け止め方も全然違うのは当たり前なんですね。
そんな当たり前のことをどこまで知るか、どこまで受け入れるのかというのが、人間関係においてはとても大切のように思えます。自分の思い通りに全てしたいのなら、全てのことを自分でやればいいということになってしまいます。でも、それができなくて、いろいろな人のできることを借りながら生きているからこそ、毎日は成り立っているのですから。
他人を批判したり、他人を自分の思い通りにできないことに葛藤する愚かさをよくよく理解して、自分のできることをしっかりやっていきたいと思います。