アルコール依存症:Noutiブログ

脱アルコール依存症の病気:のうてぃ思考のNoutiブログ

今日1日だけ、依存症者の領域に踏み込まないこと!元アルコール依存妻のうてぃが、依存から自立へライフチェンジを目指す日々。自立して生きることを始めよう。Think Simple。

フラッシュバックのようなざわつき

アルコール依存症の夫と何年も共に暮らしていると、夫の行動に対する私の反応というのは、ある意味、プログラミングされているかのように、「自動反応」になってしまっていることがあります。

 

昨日、スペイン料理のレストランに行ったのですが、そのレストランは、ワインが沢山あって、すごく小さなレストランなので、席も8席くらいしかなくて、私たちが座ったテーブルのすぐ隣にワインのボトルが並んでいる感じでした。

 

夫が行きたいと言ったレストランだったのですが、やはりこういうお酒の山を見ると、私は身体が反応してしまう自分に気付きます。

 

冷静ではあるのですが、心はアラームを出したがっている感じなんですね。当然、レストランに行っても、お酒を注文するはずもなく、水だけなのですが、夫の視界にお酒が入ることで、夫の脳が変に作用しないかとか、欲求がわいてこないか・・・などという思いが、さっと脳裏を巡るんです。

 

でも、それは一時的なざわつきで、1、2分も経てば、全く気にもせず、その場を楽しめるんですね。

 

こういう一時的なざわつきは、コンビニに一緒に行ったとき、スーパーのお酒コーナーの横を素通りした時、映画で主人公がバーに行った時などにも、全く同様のざわつきが私の身体を一瞬で走るんです。

 

まるで本当にプログラムされているように、自分でコントロールできずに、出てくる感情、感覚なんですね。

 

正直なところ、私にとってはこのざわつきは不快感です。できるのであれば、感じたくありません。このざわつきの根源は恐れであり、過去への入り口でしかないからです。

 

でも、今の私は、このざわつきが出てきてしまう自分を受け入れます。というのも、仕方ないと思うんです。長い間、私も一緒に依存の病気に巻き込まれ、渦の中にどっぷり浸かり込んでいた私が、そう簡単に身体の中に染み込んだものを抜け切れなくて、当たり前だと。時間をかけて、少しずつ、徐々に、抜けていくものであるということを、受け入れたいと思います。

 

アルコールを飲まなくなった夫も、また同じように、そう簡単にアルコールを欲する脳や生活パターンが、飲まなくなったからといって抜け切ることはなく、これもまた時間をかけて、少しずつ、徐々に、抜けていくものであると思うんです。

 

時間が解決してくれる。時に身を任せる。

 

どうしても時間しか癒してくれないものというのはあると思います。そして、そうであっても、私はそのプロセスの中にいながら、自分の成長を楽しみ、自分の1日を味わい、生きていきたいと思います。