アルコール依存症:Noutiブログ

脱アルコール依存症の病気:のうてぃ思考のNoutiブログ

今日1日だけ、依存症者の領域に踏み込まないこと!元アルコール依存妻のうてぃが、依存から自立へライフチェンジを目指す日々。自立して生きることを始めよう。Think Simple。

12ステップ〜ステップ1「無力を認める」

AAの12ステップにある、第1のステップは、

「アルコールに対して、無力であることを認めた」と書いてあります。

 

この第1ステップについて、3つの視点から考えてみようと思います。

 

1.無力とは?

無力とは、言葉通り力が無いということです。無いわけですから、ほんの0.01%も無いんですね。微塵もない。米粒ほどもない。ということです。

 

この力が無いというのは、普通に聞くと拒否反応を示します。Noutiも拒否反応を示しました。「力が無いわけが無い!」と思っていましたので。

 

私の言うこと、やることによって、お酒なんて、簡単に追い出せると本気で思っていました。

 

アルコールに対しては、全く力が無いということは、ルコールに対して、注ぐ力は全て、無駄になるということです。

 

ルコールに対して、注がれた力は、全て、ドブに捨てられるということです。せっかくご飯を食べて、生きているエネルギーをアルコールに注いだら、全く力が無いので、全く意味がない、無駄、太刀打ちできない、勝負で言うなら、負け確定です。

 

この無力を認めるというのは、なかなか痛いものだと思います。

 

このアルコールに対して、徹底的に無力ということは、アルコール依存症という病気と向き合う上での、スタート地点だと思います。アルコールに対しては、全く力が無いとなって始めて、では、力をどこに向けるのかという視点に立てるからです。

 

2.認めるとは?

アルコールに対しては、全く無力であるということを認めるなら、徹底的に認めるということを、頭で理解することとはできても、現実の行動が伴うことには、大きな隔たりがあるように思えます。

 

絶対に負け確定のアルコールに対しては、もう力を出しちゃダメだし、出す必要もないし、出したところで無駄だということを腹の底まで落とすんです。

 

でも、長い間、アルコールに囚われて生きてきた私たちが、いきなり、「はい、認めました。はい、無力です。」とはなかなかなれないんですね。頭では理解できても、腹の底までは落ちない・・・。

 

抵抗があるんです。

 

そうは言っても・・・という思いが出てくるんです。

 

だから、悩むんです。

 

徹底的に無力だとは受け入れられない。ここで多くの人がつまずくと思います。実際ににNoutiも何度も何度もつまずきましたし、勿論、今もつまずいています。

 

ただ、焦らずに、つまずきながら進めばいいと思います。

 

自分の力を明け渡すこと、無力を認めること、ちょっとくらいの考え方の変化でできるものではありません。なぜなら、その先にあることは、神様の力を認めるということですから。

 

人間、みんな我があります。自分の力を認めなかったら、自分が消えてなくなりそうな気がして、怖いんです。

 

だから、認めたくても、認められない・・・そうやって、行ったり来たりするのが自然だと思います。

 

何かできるんじゃないかと思ってしまう・・・それが普通だと思います。

 

Noutiは、まだまだ無力になりきれていませんが、自分のコントロールできないことに対しては、手を離すこと、この練習は生涯続けていくつもりです。

 

3.認めた後はどうする?

アルコールに対して、無力と認めると、自分の力をこれ以上、アルコールに費やすことから徐々に離れていきます。なぜなら、費やしたところで、意味がないとわかってくるので。

 

そうすると、今までアルコールにいた力を別の何かに注ぐようになります。力は有り余っているわけですから。何に力を注ぐのかといえば、自分のことにもっと注げばいいのです。自分自身がもっと幸せになるために、もっと自由に生きるために、捨てるべきもの、例えば自己憐憫や、自責の念や、幼少期のトラウマ、恨みつらみなど、今の人生を生きる上で、邪魔になるような考え方、思考の癖などはどんどん捨てていく・・・そんなことに忙しくなっていけばいいのです。

 

力が及ばない対象に対して、無駄に力を使うことをやめ、力が及ぶことに対して、適切な力を使うことで、自分の人生に変化が出てきます。

 

Noutiは、以前より、落ち着きを取り戻せるようになったと思います。以前より、人をゆるせるようになり、以前より、些細なことに気にならなくなり、以前より、生きやすくなったと思います。

 

自分が力を入れることで、実際に効力を発揮するエリアにちゃんと力を注ぐと、自分の人生に向き合い、自分の人生を取り戻していくことができるんです。

 

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