過去の振り返り(2)
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結婚式当日の日、夫はお酒を飲みませんでした。前日は夫は両親と過ごし、私は自分の両親と過ごし、お互いに全く会っていないので、前日がどうであったかは分かりません。
少なくとも、結婚式の当日も、翌日も、彼の周りからお酒を見ることはありませんでした。でも、後々結婚生活を送っていく中で、私が知ることになるのは、彼は、1週間くらいの断酒はその気になればできるということでした。
結婚してからも何度も1週間程度の断酒は、見てきました。
結婚式当日の私は、感情的にも高まっていたし、お酒のことを考えることなどほぼ皆無でした。でも、今振り返ると、あの時、「結婚がきっかけで、お酒もやめてくれる。」という勢いのあるワクワクした期待は、私にはしっかり持っていました。
私は結婚したことによって、彼が夫に変わりました。そして、私が大きく勘違いしてしまったことが、夫になった途端に、自分のものという捉え方をしてしまったことです。勿論、運命共同体ですし、これからの人生を共に歩んでいくパートナーですし、でも、その団結力というか、特殊な関係が、うまくは表現できないのですが、アルコール依存症という病に対して、空回りしてしまったなという感覚があります。
彼の病を自分の病のように考える、彼の思考を自分の思考のように考える・・・不健全な彼の精神を、自分の責任のように思い、何とかできないかともがく・・・そんな日々を送ってきました。
以前のブログにも書きましたが、過去に対しては、反省はあれど、後悔はないんですね。それどこか、よくも頑張ってきたと、本当に、よく耐えてきたと、よく乗り越えたと、こうやって言葉にするだけでも、何か込み上げてくるものがあるのですが、自分に拍手し、自分を労りたい気持ちの方が今は断然強いんです。
そういうふうに思えるようになるまで、精神的に強くさせてもらえたのかもしれません。神様が私を鍛えてくださったのだと思います。
そして、今もし、結婚当時の自分に言ってあげる言葉があるとしたら、それは、
「ゆっくりでいいよ」
という言葉だと思います。
何とか解決しようと、何とか良くなろうとする私の思いが、不安と混じり、それが急がば回れ的な行動を沢山してきました。
わからない時はわからないでいい、無理に何でも解決しようとしたり、わかろうとしたりしなくていい、ゆっくりでいいよ、ゆっくりでいいよ・・・
今は、こんな言葉を当時の自分に言ってあげたいですし、今の自分にも語っています。