ことごとく常識人間になる必要性
こんにちは。noutiです。
また台風が近づいてきているようですね。空はどんより曇り空です。少し暑さが緩和されました。台風に備えようと思います。
しっかりした大人になる必要性
アルコール依存症の夫と暮らし始めてから、私は自分自身の成長の必要を感じるようになりました。日頃から、自分のどこに問題があって、何を改善しなくてはいけないかを考え、明らかにしていく必要性です。
これは自責とかそういう話では全然なく、ただ単に個人的な成長のためです。
アルコール依存症者と関わる家族は間違いなく「成長」が求められます。過去の失敗から反省し、改善し、実践し、また改善し・・と繰り返す必要があります。
もしこれをしていかないのなら、一緒に地獄に突き進むか、関係の破綻です。
以前の私は、「なんで私はこんな目に合わないといけないの？」とどこか他人目線で、他人に問題があって、私には問題がないみたいな見方をしていました。でもこの見方をし続けることはメチャクチャ惨めです。
自分を可哀想に思い、人を責めたり、それが結果的に自分を責めることになったり・・・かといって、問題の根本は「アルコール」だけに片付けてしまっているから、自分自身の成長もありません。結局、「なんで私が・・・」的な考え方は、誰もハッピーにならない考え方です。
家族側の成長は、アルコール依存症者にとって、回復の助けになります。アルコール依存症者がどう変化しているかはさておき、家族側は間違いなく自分たちの成長を気にかけたほうがいいです。
ことごとく常識人間に
そのための一つが「ことごとく常識人間」になるということです。これは単にただ当たり前のことを当たり前にやること・・・それだけです。親が小さな子供に注意するようなことを、徹底的にしていくことが求められます。
私は以前、鍵と財布を持たずに家を出てしまい、寝ている夫をイヤホーンを押し続けて、叩き起こしたことがあるんです・・・。
大の大人が鍵と財布を持たずに・・・です。これで夫が依存症でなかったら「忘れっちゃたっ」の笑い話かもしれません。
でも、アルコール依存症で、アルコールが入って熟睡している人間を叩きおこすというのは、「喧嘩を売っている」を超えて、地獄に誘っているような行為です。
そのあとの壮絶なバトルは、一通りアルコール依存症者と心がズタズタになるようなバトルをやったことがある人には、もう何を言っているのか想像がつくと思います。（涙）
とにかく、アルコール依存症者に対して、「普通の人」のように、不用意に頼ること、甘えること、適当になることは厳禁です。もし相手がガン患者だったら絶対にしないようなことを、アルコール依存症者に対してしません。
「普通の人」になってほしいから、普通の人に接するように接するも違います。結局の所、問題をまた「アルコール」だけにしていて、家族側自身の問題には目をつむっています。そこには成長はありません。
相手は、日々とてつもない緊張状態に晒されている病人です。ちょっとした些細なことが爆弾に変わります。
自律すること
家族側は自律が求められます。自立ではなく「自律」です。自分を律することです。自律の意味は、辞書では、「自分の気ままを押さえ、または自分で立てた規範に従って、自分の事は自分でやっていくこと」となっています。
忘れ物をしないこと、自分の食事を自分で準備すること、買い物をすること、掃除をすること、しっかり睡眠をとり、朝起きること、健康的な生活に心がけること・・・そして、ただの気分でその場限り的な行動をしないこと・・・。などなどです。
アルコール依存症者に家族側が頼るなんてことはできないからこそ（しない方がいいからこそ）、ちゃんと自分を律することに意識します。
でも、こんなこと今日の明日ですぐに変わるものでも、意識づくものでもありません。だからこそ改善、改善の繰り返しです。
アルコール依存症者と共に過ごす日々は確かに凄まじく大変です。でも、もしそれをプラスに活かすならば、家族側は彼・彼女が病気になってくれたことにより、凄まじい成長の機会を与えられていることは揺るがない事実です。
二度と過去の過ちを繰り返さず、過去を悔やまず、ただ今とこれからの未来のためだけの成長の機会です。
