アルコール依存症:Noutiブログ

脱アルコール依存症の病気:のうてぃ思考のNoutiブログ

今日1日だけ、依存症者の領域に踏み込まないこと!元アルコール依存妻のうてぃが、依存から自立へライフチェンジを目指す日々。自立して生きることを始めよう。Think Simple。

使用人のようにならない

こんにちは。noutiです。

昨日は、久しぶりに1日中外を歩き回り、良い汗をかきました。家に帰って、すぐにシャワーを浴びたくなるほどでした。

お水もたくさん飲みました。汗どっさりかいたせいか、翌朝の肌の調子も良く、化粧のノリもすごく良かったです。

アルコール依存症者が行った結果を放置する

アルコール依存症者が、お酒を飲んでいると、基本的な片付けができないことがあります。食べたものは食べっぱなし、脱いだものは脱ぎっぱなし、ひどい時は飲みかけのお酒も置きっぱなし・・・などなどです。

 

ちょっとした紙切れ一枚であっても、そしてたとえ掃除のついてであっても、私はある時から、頑なに一切の夫による不始末の片付けをやめました。

 

一切です。

 

これは意図的にやらないとできっこありません。だって、同じテーブルで、自分のゴミを片付ける時、あえて夫のゴミは残すわけですから。

 

はたから見たら、まるで意地悪しているみたいに見えると思います。

 

ただ、明確な基準は持っています。それは"アルコールのせい"で、まともな思考状態じゃなく、本来なら当たり前にできることができなくなった場合、それらをすべて放置するということです。

 

そして、たとえアルコールが入っていなくても、シラフの状態であっても、日頃のアルコールのせいで、身体が疲れて、ダラダラと過ごしている時も、その結果による問題を彼に任せることにします。

 

絶対に、使用人のようになることをしません。間違えても、夫が自分でできることをしません。「いや、夫は仕事をしているけれど、私は主婦だから・・・」的な発想もなしです。

 

主婦とか、外で仕事をしているとか、関係ありません。大の大人が自分が出したゴミ、自分がしてしまって不始末は自分の問題として対処させないと、いつまで経っても彼はアルコールの問題を自覚しません。

 

怒り狂って窓ガラスを割ったら、放置です。お皿を割ったら放置です。吐いたら、放置です。

 

そして家族側は、こうして問題を"放置"することで、共同空間に問題が残ることにイライラせず、共存するなら、彼自身の問題を彼に処理させることに徹底する覚悟です。

 

それでも愛を選択するなら

わたしは随分とこのことができず、苦労しました。穴の開いた壁はすぐに修復を手配していました。割れたお皿の片付けは私がしました。なぜならまともな状態でない本人がすると二次災害になると思ったからです。吐いたものは私が丁寧に掃除しました・・・。

 

家族側は賢くなり、何がアルコールによる問題なのか、何がそうじゃないのかを見極め、アルコールに起因する問題は、本人に向き合わせないと、いつまで経っても、回復のための機会を奪い続けていることになります。

 

とはいえ、何でもかんでも無関心で、不親切にするのは愚かです。でも、何でもかんでも関心をもって、使用人のようにせっせと動くのも愚かです。どちらもアルコールの支配下になっています。このバランスは最初は難しいです。でもできるようになります。

 

私たちがちゃんと冷静さを取り戻し、人の問題に介入せず、相手が処理しなくてはいけないことは相手に任せること。たとえ同じ空間であっても、共存するという決断をし、相手を愛しているならこそ、なおさらしばし問題が放置されることを許すこと・・・。

 

子供が学びの過程で、ご飯をぐちゃぐちゃにして、床に落としても自分で食べさえる練習をさせるのか、一切汚されたくないから、丁寧にいつまでもすべてを口に運んであげるかのようなものです。

 

本物の愛は、決して綺麗ではないと思います。

本物の愛は、相手が乗り越えないといけない苦しみに寄り添い、時にそれが本人にとって必要なものであるならば、相手がもがくのを邪魔しないこと、そして周りのものは、相手自身が乗り越えなくてはいけないことに対して何もできないことをわきまえ、心から相手の成功を信じ、そしてその間も、自分自身の人生を正しく、生きることです。

 

他のことはどうであれ、アルコール依存症に対して、家族は無力です。

 

無力です。

 

そして、このことを認め、謙虚になり、自分を悲劇のヒロインのように仕立てて取り組むことをやめる時、じわりじわりとアルコール依存症者本人に、問題解決を促す動機を与え続けていることになっているのです。

 

本人が変わらない限り、何も変わらず、ことは悪化し続ける状況に陥ることを、許す・・・この受け入れがたいこと、矛盾しているようなことに身を委ねることが、嘘のように見えて、回復への力になっています。

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