アルコール依存症者と別居しようと思ったら
今回は、アルコール依存症者と別居しようと思ったときに考えることについて書きます。
私は、過去に何度も「もうありました。「もう、家を出よう。」と心から決めるんです。結果的に、【幸いなことに】、別居はしていません。
でも、一度だけ、外泊したことはあります。1泊だけです。
理不尽な言動や、先の見えない毎日の中で、「別居しよう」と思いたつのは、何も不思議なことではありません。
できることなら、逃げたくなるくらい、時にこの病気と向き合うのが困難になることがあります。
アルコール依存症者との日々のやり取りによって、しばしばあまりに理不尽なこと、全く理解ができないことに遭遇すると、本来持っていた冷静さを簡単に失ってしまいます。
今、このブログを読んでくださっているときは大丈夫でも、実際に渦中にいる時には、「自分が冷静さを失ってしまっている」ということすら分からないほど冷静さを失っています。
そうやって冷静じゃない時に、頭の中をフル回転して、なんとかしようともがくと、取り返しのつかない愚かな決断をしてしまうことにもなりかねません。
決断は人生の方向性を大きく変えます。だからこそ、本当は冷静に、判断した方が良いことはたくさんあります。でも自分が冷静かどうかを、冷静じゃないときに考えることはできません。
何かを決断しようとするとき、私はいつも、これは一時的な気分や一時的な感情に任せて、決断しようとしているのか?私は今、冷静で正常な状態だろうか?ということをよく考えるようになりました。そうすることで、衝動的な行動や、勢いまかせの行動はかなり少なくなりました。
ヒステリーな状態、憎しみや恨みを感じている状態、自責の念があるとき、絶望を感じるとき・・・こんなときにする決断は、誤った決断である場合が多いということを知っているだけでかなり助けられます。
別居はいつでもできます。いつでもできます。
だからこそ、一時的にカッーとなったときは、一旦何も考えないようにすることです。
そしてしばらく経って、冷静になって落ち着いたときに、もう一度考えても遅くありません。
どうしても気持ちが収まらないときは、ひとまず外泊です。別居や離婚は何段階も上のステップです。
別居することが目的にならないように、一度冷静になって、判断している自分の状態や思考、そしてタイミングをちゃんと見極めてみると、違った角度から物事を考えられるようになります。