死ぬならそれで仕方ない

アルコール依存性者と生きていく中で、夫から言われる非常に理不尽な態度に翻弄されてきました。

そして、まさか、アルコール依存性を通じて、自分の問題点(支配欲だったり、強引、コントロール、自己中などなど)を直視することになるとは思ってもいませんでした。

アルコール依存性者との日々に、実は私は感謝しています。自分という人間の汚さを見せられ、自分を変えてくれたからです。変えてくれたというより、変わるきっかけを与えてくれて、変わろうと取り組んできたからです。

でも、もう一度過去に戻ることだけは絶対にしたくないです。どん底は経験しました。自分でもよく頑張ったと言ってやりたいくらいです。

アルコール依存性との生活の中で、絶え間のない嫌味を言われ続けると、負けそうになることも日々あります。

でも、ここで負けてはいられません。内なる声が、「そんな頑なにならなくても。アルコール依存性者は孤独で辛いんだよ…」なんてささやいてきても、惑わされません。

アルコール依存性の人は孤独なんだ、寂しいんだと思って、じゃあできるだけ早く家に帰ろうと思って、自分がやろうとしていた予定を切り上げて、家に向かうようなことは絶対にしません。まんまと依存症の罠にはまり、何度もアルコールの支配下に飲み込まれてきたのですから。

大の男がぐちゃぐちゃ言ってきたら、心を鬼にして突き放します。相手は赤ちゃんじゃないんです。アルコールの次は、今度は平気で人に依存してきます。

突き放すのは、何も相手に攻撃をしかけるわけじゃなくて、「あなたが〜するなら、私はこうする。」「あなたの〜の要求は飲めない。だから、私は拒否する。」というように、自分の立場を、自分の限度を明確に示すだけです。

「私さえ、こうしたら、ああしたら」的な思考は完全に共依存です。

こんな状態では、ただでさえ1人が地獄に堕ちかかっているのに、2人して地獄に突き進みます。

自分の善意とか、そんなの信じちゃダメです。そんなのに従いはじめたら、間違いなく、地獄直行です。

私は傷つけられてもいいとか、そんな風に自分を安売りしちゃダメです。

自分なら、夫の罵倒にはなれているからそんなことには動じないなどと、自分が神様のように強いと思っちゃダメです。強く思おうとするのは見せかけです。状況があまりに悲惨だから心が頑なになっているだけです。

こういう態度は全部、アルコール依存症者のかっこうの餌食です。

私は夫から何度か自殺願望をほのめかされました。それも、目の前にいる時じゃなく、遠く離れている時に限って言うんです。今すぐにどうしようもできない時に言うんです。

だから、私の心は何度もはち切れそうになりました。

言葉通り、はち切れそうになったんです。

それから、アルコール依存性の病気を理解して、夫の行動、思考パターンも、経験を通じて学びました。

私は、何も、アルコール依存性者がいう自殺願望をたわごととかは思いません。

あーただ言っているだけ。なんて、のんきには捉えません。いちいち過度には反応しませんが、それは何も現実から目をそらしたいのではありません。

それどころか、実際、アルコール依存性という事実はいつも死と向かいつつあるのが、現実です。だから何とかなるさ的に、自殺願望を軽々しく否定できません。

それでも私は、自分が生きることを選びます。自分の人生を大切にすることを選びます。自分が今日生かされていることを感謝します。

Nouti心ないねと人が言おうが、アルコール依存性の人は人一倍辛いんだよとささやかれようが、貫きます。

アルコール依存症者によって、これ以上、自分を傷つけることを許しません。

金輪際、許しません。この決心には、責任が伴うことも知っています。

アルコール依存性者がアルコールに負けて死ぬならそれはもうそれで仕方ない…

これを受け入れました…

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私は今日もアルコール依存性者とその家族の回復を心から望んでいます。