多分間違っている

アルコール依存症と長い時間を共に過ごすと、
アルコール依存症の言動なり、行動なりの
パターンが見えてきます。

いい意味で、家族は学習し、
悪い意味では、繰り返し起こる嫌なことに、
家族は失望します。

お酒のことを注意しても全く意味がないと理解し、
医者や支援センターからも同じようなことを言われ、
自助会に言ってもそのように言われ、
Noutiのブログにも結局はそんなようなことばっかり書いてあるし、
あ〜〜〜ってため息つきたくなりますよね。

とりあえず、言っても無駄だとわかっているから、
何も言わないようにして、
見て見ぬふりして、
そうやって、あまり構わないようにしているのに、

当の本人は、
一向に変化なし！？
に見えるようなこともあります。

そうすると、人間の心理。
また、何か言いたくなるんです。

やっぱり、なんか言った方がいいんじゃないか・・・
言わなきゃわかんないんじゃないか・・・
結局言わないから、好き勝手なことしているんじゃないか・・・

色々考え始めるんです。

そして、何か一言言いたくなって、
心の中でセリフまで用意できて、
どうしよう・・・と躊躇します。

心の中では、
「でも、言っても仕方ないし。」
今まで何度もそう思ってきたけれど、
「言って良くなった試しはないし。」
って心の中で葛藤しているんです。

もし、そうやって心の中で対立しているなら、
やっぱり、
言わない方がいいです。

なんでかっていうと、
もう既に自分の中で「言っていい」の理由探しをしちゃっています。
言っていい理由を正当化しようとしているんです。

正当化し始めたら、
多分間違っています。

言おうか、言うまいか迷っていて、
えいや〜で言っちゃえ！というのは、
対アルコール依存症者では、
多分間違っています。

もう一つの自分がちゃんと感じていたように、
やっぱり余計なこと言わなきゃよかった・・・ってなります。

結局、自分の中で我慢ができなくなって、
コップの水が溢れたようになって、
言ってしまうんですね。

そんな言葉に不満がない方がおかしいです。

そして、アルコール依存症者には、ちゃんとのその不満が伝わります。

だから、迷ったら言わない。
多分間違っているから。

むしろ、そんな迷うくらいまで
自分の中に抱え込んでいたのは一体なんでだろう？
って考える。

そこが大切。

自分が言ってスッキリしたいとか、
言わざるを得ないとか、
言った方がいいとか、
何かしらの理由をつけて、吐き出すのではなくて、
やっぱり、間違っているかなと思うものは、多分、間違っている。

だから、やめよう。

多分、間違っているから。

（あっ、正しく生きよう！とかそういう意味じゃなくて、
間違っているかな？って思うなら、多分、間違っているってことに、
もっと自信を持とう！という意味です。）