白黒思考の極み

アルコール依存症の人って、白黒思考の極みみたいになっている。
傷ついた→もう終わった
失敗した→もう終わった
愛されてない→もう終わった

みたいに。

で、アルコール依存症の家族の人も、白黒思考の極みみたいになっている。

お酒飲んだ→もう終わった
やっぱアル中→もう終わった
また飲んだ→もう終わった

みたいに。

どっちもどっち。

アルコール依存症の考え方も超生きづらい考え方だけど、
その家族で苦しんでいる人も、超生きづらい。

極端すぎるから。

ジェットコースターってなんで面白いかっていうと、
上がるからなの。

上がるから下がる。

で、下がるから上がる。

でも、これ毎日乗ってたら、単純に疲れるよ。
人生はドラマチックになるけど。
アルコール依存症の家族の人生って超ドラマチック。

富士急のフジヤマも数分だからよくて、ずっと乗ってたら、
頭おかしくなっちゃいそう。
面白いが面白く無くなるどころか、最悪になる。

メリーゴーランドとかが神に見えちゃう。

日常も同じ。

毎日ジェットコースターに乗っているような状態が、
白黒思考。

毎日両極端すぎるの。

たまにはいいの。
いいにしろ、悪いにしろ、刺激的なのも、
人生は面白いに変わるから。

でも、毎日、毎日、

プラス、マイナス。
いい、ダメ。
成功、失敗。
正しい、間違っている。
白、黒

・・・

・・・

・・・

疲れちゃうね。

灰色を認めようとかそういう話じゃなくて、
ちゃんと、メリーゴーランドに乗ろう。

そのためには、
お酒飲んだ→そう、飲んでいる
やっぱアル中→そう、アルコール依存
また飲んだ→うん、また

と、状況をそのままに。

つまり、

お酒飲んだ→そう、飲んでいる（それが何か？）
やっぱアル中→そう、アルコール依存（うん、知ってる。）
また飲んだ→うん、また（えっ、それが何か？）

みたいに。

いい悪いつけちゃうから、苦しいんで。

起きていることは起きていること。

歪んだ思考を緩めると、毎日、毎日大げさに考えすぎていて、
疲れていただけだったりする・・・。

青い鳥は目の前どころか、多分、
自分の頭。