アルコール依存症者は自分嫌い

アルコール依存症者は、自分自身のことを、
ほぼ間違いなく大嫌いです。

大嫌いという言葉でなくても、
憎んでいるとか、
厳しく当たっているとか、
とにかく自分に対して、全然優しくないです。

でも、他人には優しいことが多いです。

敏感で、人の気持ちがよくわかるので、
他人に親切にし、いい人であったりします。

アルコール依存症を配偶者に選んだ人は、
恐らく、アルコールなしの時は、「本当にいい人」
と思っている人も多いのでは。

アルコール依存症っていうのは、
リストカットとかと似ていて、
自虐行為です。

お酒飲んで、リッラクス〜みたいな限度は、
とっくに超えているので、もはやお酒がお酒じゃなくなっています。

依存しちゃっているので、
酒に飲まれるし、
やめたくてもやめられないし、
飲んでいる自分が惨めだけれど、やめられない・・・とか、
酒と共に最悪な自分がいます。

だから、基本的に、自分のこと大嫌いです。

家族は、「私がこんなにやめてと言っているのに、飲み続けるなんて、
本当に家族のことをどうでもいいと思っているのか！！！」
と、悲しくなったり、キレたくなったりします。

でも、アルコール依存症者は、
自分嫌いな上に、
自分によって人を更に不幸にさせているという事実に、
ますます「自分嫌い」を強めます。

でも、彼らは生きたいんです。
だから、アルコールでごまかしているんですね。

アルコール依存症者を、
自己否定を絶えずしながら、
自分大嫌いで、
でも生きたいから、アルコール飲んでいると見る。

決して、家族に迷惑をかけたくてやっているわけでも、
病気だからと諦めてやっているわけでもなく、
破壊的な人生の中にも「生きたい」がある。

「生きたい」があるっていうのは、
「良くなりたい」「変化したい」「成長したい」
が隠れている。

生きるってそういうことだから。

だから、あなたは今日もアルコール依存症者によって、
傷ついたかもしれないし、本当に意地悪をしてきたかもしれない。

でも、間違えないで欲しいのは、
アルコール依存症者は、
あなたに意地悪を言う前に、自分のことを本当に、
クソ
だと思っているから。

飲んでいる彼らは、今日も自分のこと、
大嫌いの中で生きている。