「過去を思い出させた!」
昨日公開した記事に続きます。
この中にある、「過去を思い出された!」って発言についてちょっと考えてみようと思います。
この日記を書いている理由は、夫が私に激怒したことが、辛くて、悲しくて、その時の思いを綴ったものです。
彼がブチ切れた理由はこれです。
「過去を思い出させた!」
アルコール依存症者って基本、自分に全然満足していません。自分嫌いです。自分のこと情けないと思っています。
家族が思っている以上に、十分、本人も思っています。思いすぎて、おかしくなりそうなくらいに、自分に怒っています。
彼らにとって、過去って傷なんです。
見たくもないことがいっぱい隠れています。
暗闇に光を当てて・・・なんて、元気な時ならできます。
でも、鬱で、飲んだくれになっている時に、できるはずがありません。
もう、光を当てるライトそのものがナイフのように痛いんですね。
わずかな光で見ることすらできない、ボロボロ、ズタズタの過去なんです。毎日、毎日、アルコール飲んで消していかないとやっていけない、ボロボロ、ズタズタの過去なんです。飲み続けても、何も変わらない・・・どころかもっと悪くなる、苦しくなるってわかっていても、やめられない、本当、ボロボロ、ズタズタの過去なんです。
だから、交換日記・・・・
自分と向き合う・・・
彼らにとっては、「毒薬」です。
過去の精算なんてできないくらい、もうマイナスの思いの借金は膨らんで弾けそうなんです。
まともに向き合うことなんて不可能です。
彼らが唯一、救われる道は、その思いの借金を全てチャラにして、前だけ見ること。
自分ではとても負えるものでないってわかって、借金帳消しにしてもらって、未来に向かって歩くしかないんですね。
だから、過ぎ去った日々を思い起こすようなこと、やめましょうよ。
確かに、家族は、あれも言いたいし、これも言いたいし、あれとこれの精算もして欲しいかもしれません。
でも、全部水に流しましょ。
家族も救われるために。