春巻を揚げる鍋をひっくり返してしまって
今日は、春巻きを揚げようと、油を入れて鍋を温めていたのですが、少し焦って夕飯を作っていたからか、手がぶつかって、鍋をひっくり返して、床に落としてしまいました。
高温の状態の鍋の中に、高温の油がたっぷり入っていて、フロアに油が散らかり、でも幸いに私は薬指あたりに油がかかっただけで、まだ冷やし続けてはいますが、大きな火傷になりませんでした。
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夫が飲んでいた頃、台所は決して、綺麗な空間ではありませんでした。こぼす、飛ばす、落とす・・・夫が料理をすると言っても、酔いながら包丁を持つので、危なっかしくて仕方ない・・・そんな状態でした。
夫の料理の失敗は数多く、焼きすぎる、焦がす、入れすぎる・・・そんなことも沢山ありました。
私は「アルコール」を恨んでいたから、「アルコール」によって、まともに料理すらできなくすることに怒りを感じ、夫がこぼしたり、落としたりすると、気持ちを抑えようにも抑えられない・・・
大きくため息をついたり、「もうー」とか言ったり、何も言わなくても、表情が怒っていたり・・・、そんな態度がいっぱいあったと思います。
今日、春巻きの鍋をひっくり返して、フロア中が油だらけにして、油も全部無駄にして、やっぱりこれだけやらかすと、それなりに自分の心では、すでに、十分すぎるくらい、「あ〜あ」なんですよね。
だから、もしその上、更に、人から責められたり、嫌な態度をとられると言うのは、本当に痛いことだなと思うんです。
今日、夫は私を何にも責めなかったし、もちろん、たまたま今日だけ機嫌が良かったのかもしれないけれど、私は何も言われなかった、ため息一つ、嫌な顔一つされなかったことに、それどころか手伝ってくれたことにどれだけ救われたかと思います。
逆のことはもうしたくないと思います。失敗した時って、当の本人は十分すぎるほど、きっとわかっている。少なくとも私はそうだから。他人はどうかなんてことは分からないけれど、少なくとも私は、他人も自分がした失敗は、十分すぎるほど、自分が自覚していて、人からとやかく言われる前に、自分がすごく痛みを感じているものだというものだという風に信じたいと思います。
そう信じることで、人に対しても、もっと優しくなれると思うし、人のことをどうこうしよう、思い通りにしようという思いも手放していけると思うからです。