アルコール依存症:Noutiブログ

脱アルコール依存症の病気:のうてぃ思考のNoutiブログ

今日1日だけ、依存症者の領域に踏み込まないこと!元アルコール依存妻のうてぃが、依存から自立へライフチェンジを目指す日々。自立して生きることを始めよう。Think Simple。

自分に都合のいい解釈をすること

自分に都合のいい解釈をすることには2種類があると思います。

それは、他人を変えるためと、自分を変えるための2種類であり、そこには大きな違いがあると思います。

 

夫が飲んでいた頃、私はこんな自分に都合のいい解釈をしたことがありました。

 

結婚すれば変わるだろう・・・、

私が家を出れば変わるだろう・・・、

私がここまで辛いということが分かれば変わるだろう・・・、

 

などと、自分に都合のいい解釈をよくしていました。

 

その目的は全て、「夫を変えること」でした。

 

人を変える、人をコントロールしようとする、私の本来力が及ばないことに対して、都合のいい解釈をした内容は、ことごとく裏切られました。

 

事実として、

 

結婚しても何も変わらなかったし、

私が家を出て行っても何も変わらなかったし、

私がここまで辛いとアピールしても、何も変わりませんでした。

 

変わらないどころか、むしろ悪化しました。

 

だから、自分に都合のいい解釈をすることは、「アルコール」と同じで、その瞬間、一瞬、その時をやり過ごすには、自分にとって快感物質を与えてくれるものであり、自分の行動を後押ししてくれるもの(例えば、結婚をすること、家を出ていくこと、不機嫌になることを自分に肯定できる・・・行動の起爆剤にしてくれる。)であったけれど、本当に一瞬だけでした。

あとから、コントロールできないものに対して、どれほど立派な理由づけを、自分の頭の中で考えても、全く意味のないことだと思い知らされました。

 

一方で、物事を、前向きに考えること、自分の気持ちを盛り上げるために、これから未来をよりよく進んでいくために、自分に都合のいい解釈をすることは、力になりました。

 

事実、アルコール依存症という病気がきっかけになり、地獄みたいな生活を経験したからこそ、本気で自分に向き合おうと思ったし、自分を成長させたいと思い、日々取り組んでいますが、これは、アルコール依存症というものに出会えたからこそと思っています。

 

こういう風に解釈するの目的は、自分自身をより良くすることであり、自分自身という、コントロールできるものに対象をおいていますから、解釈自体が力になります。

 

自分に都合のいい解釈をする時には、その裏にある目的・・・つまり・・・結局そのように解釈することで、アルコール依存症を変えようとしているのか、それとも自分自身を変えようとしているのか・・・ここに注目すると、良い解釈なのか、もしくは毒にすらなりうる解釈なのかが見えてくるなと思います。