アルコール依存症:「ウォルト・ディズニーの約束」の映画から
ディズニープラスで、「ウォルト・ディズニーの約束」という映画を見始めました。全部は見終わっていなくて、あと半分くらい残っています。
このブログは、アルコール依存症のことがテーマのブログです。ネタバレとか、映画の内容とかを、気にせずに書いています。
なので、ネタバレとか、映画の評価などに繊細な方は、ここでストップしてくださいね。
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私がこの映画を見た理由は、特にないんです。ただの娯楽です。
私はディズニー・プラスを契約しているのですが、面白い映画ないかな~なんて思って、映画を探していました。その時に、たまたま見つけた映画が、「ウォルト・ディズニーの約束」です。
映画を見るとき、ほとんど一気に見るということはなくて、少しずつ見ています。私の読書もそうなのですが、少しずつです。
この映画も、一昨日くらいに半分まで見て、そこで止まっています。なので、最後どう終わるか分からない状態で、今書いています。
この映画には、アルコール依存症のシーンが出てくるんです。まだ、半分しか見ていませんが、結構出てきています。
最初、お酒の瓶を見た時は、ドキッとしました。お酒の瓶を見てから、この映画が、私にとって、「ウォルト・ディズニーの約束」というより、「アルコール依存症の映画」になってしまいました。
それだけ、反応してしまうんですね。
映画の中で、依存症の夫を見つめる妻の表情にも、ドキッとしました。
「分かる、その気持ち」っていうのが、映画を見ながら、すごく感じている自分がいました。
純粋に、映画作品に感動したり、励まされたりして、心が動くっていうのではないです。「同じだ。」っていう、怖いくらいまでわかる共感。なんでしょう。自分が経験してきた感情と映画のシーンを重ねてしまっているんだと思います。
映画では、脇役の脇役くらいに出てくる、依存症の妻。
メリー・ポピンズも、ディズニーも関係なく、あの依存症の夫を抱えた妻の表情に、信じられないくらいシンクロしました。
映画から、自分の何年か前の気持ちが、一瞬でフラッシュバックするかのような感じです。
奥さんの夫を睨みつける表情とか、もうまさに私でした。
今なら、客観的になって、でもね、あなたの旦那さんは、病気で苦しんでいるんですよ。なんて、おせっかいなこと考えられるかもしれませんが、本当に渦中にいるときは、いつもあんな怖い顔していただろうなと思います。
映画のシーンの中に、もう一つ、依存症本人が、ケガをして、ベッドから動けなくなるシーンもあるんですね。本当に、もうどうにもならなくなってしまった状況です。
医師からも酒をやめろと言われ、それでも、酒が欲しい。でも、酒が自分で手に入れられないくらいまでのケガをして、ベッドに横たわっている。
酒が手に入らなくて、「くっそ!」って怒る表情とか。見ていて、本当に、笑えないというか、怖いくらい、「同じだ」って思ったんですね。
もちろん、時代背景も違うし、国も違うし、全然違うんです。
でも、この病気になった人は、本当に似ているところがあるというか、共通するところがあるなと思います。
映画を見ながら、よくもまあ、あんな状況の中を、私は、乗り越えたなと思います。今の現実が、夢のような気持ちになりました。
今回、この映画に出てくる一部のシーンのアルコール依存症のことに、焦点を当てていますが、この映画は、アルコール依存症の映画でも何でもありません。
ディズニープラスが紹介している、作品詳細を簡単に書いておきますね。
ディズニー史上屈指の名作クラシック映画「メリー・ポピンズ」の製作秘話。名作映画誕生に隠された真実とは?児童文学「メリー・ポピンズ」を映画化するという娘との約束を果たすため、ウォルト・ディズニー(トム・ハンクス)は、原作者P.L.トラヴァース(エマ・トンプソン)から権利を獲得しようと20年間にわたり奔走する。 ...続く
という感じで書かれています。
メリー・ポピンズ関連の映画なのに、この映画の中で、ヒロインの回想に何度も出てくる、アルコール依存症の父親の姿が、すごく胸に刺さるものがありました。
Noutiブログは、アルコール依存症について書いていますが、私の依存症との葛藤がどんな感じのレベルだったか、まさに映画でもう一度再確認した気持ちです。
ちなみに、最後まで観ていないので、結論は、どうなるのか分かりません。今確認したら、残り51分となっています。
暇なときに、また続きを見てみるかもしれません。
映画の中で、依存症のシーンはわずかですし、映画のメインでもないです。
私みたいな当事者は、とても他人事に思えず、あまりにも気持ちが入ってしまうシーンもありました。
ディズニーなので、きっと、いいエンディングの映画だと思います。
だって、あんな素敵なメリー・ポピンズの映画をつくったわけですから。
興味のある方は、ウォルト・ディズニーの約束を見てみてください。
これまで見たシーンからは、映画の趣旨とズレていますが、依存症の悲惨さが、私にとってはひしひしと伝わってきました。