アルコール依存症:映画「ウォルト・ディズニーの約束から」②
前回、ウォルトディズニーの約束の映画について書きました。
前回記事を書いた時はまだ半分しか見ていなくて、最後の半分を見ていませんでした。
そして、ちゃんと最後まで見終えました。
そして最後まで見えて、やっぱりさすがディズニーの映画だなと思いました。
最後はハッピーエンドでした。
ハッピーエンドという言葉がふさわしいかどうかは分かりませんが、心がほっと温かくなるような、そんな終わり方でした。
それでも、この映画はやっぱり私にとっては、最初から最後までアルコール依存症の父親とそれから、娘の回想の映画が主になってしまいました。
メリーポピンズという素晴らしい作品を書かれた作者さんの生い立ちなのですが、自分の人生と重ね合わせると、アルコール依存症という共通の問題が、すごく私に共感を与えてくれたんだなという風に思います。
映画を通して、私が特に心に残ったのは、誰でも癒されていない、過去の傷があって、そしてそれをずっと引きずって生きてしまうことがあるということです。
ウォルトディズニーとの会話の中で、ウォルト自身も自分の過去のつらい経験を話し始めるところがあります。
生きている中で、時間はかかるかもしれないけれども、傷ついた傷というのは癒されていきます。それは、忘れるという意味ではないんです。
おってしまった傷に新しい意味を見出していくことができる。別の見方ができる。あとは人との出会い。それから赦し。これも大きいです。そんなプロセスを通る中で、癒されて、前へ進んでいくことができるんだと気づかされる映画でした。